生後1ヶ月でしゃべった赤ちゃんは、遺伝的に特別なものを持っていたわけでもなく
ただお母さんが胎児の時から毎日、歌や語りかけをたくさんしてあげたことによって
赤ちゃんの真っ白な脳に1本1本配線ができあがり、歌によって言葉を覚えながら
記憶力がアップしていきます。
生まれてから3ヶ月は、おっぱいをあげてオムツを取り換えて静かに寝かせておくのが
一番良い育児法だと思われていた時期もありますが、赤ちゃんの白い脳にインプットしなければ
アウトプットもありません。
ただ寝かされて天井を見てる赤ちゃんと、お母さんに抱っこされて外に出て
爽やかな風や青い空、緑の木々、綺麗な花を見たりいろんな人と出会い
言葉を聞かされて脳の配線が出来上がったいく赤ちゃんとではどちらが倖せでしょうか。
今回は、胎児のインプットについてお話しますね
胎児は、学習を初めている!
0歳児の反応を見てその凄さに驚くとゼロをますますゼロに近づいていくと「胎児」
いうことになってきますね。
胎児は、お母さんさえ妊娠に気づいていない場合が多いです。
妊娠1ヶ月半頃には、すでに脳の原型もでき、驚くほど複雑な条件反射活動も始めるそうです。
妊娠3ヶ月を過ぎると胎児の脳の中に記憶した痕跡のようなものが現われるときもあるという
学者もいます。
妊娠4ヶ月になると意識が芽生え、妊娠6ヶ月になると明確な自我を持ち
脳では、最も高度で複雑な部分の皮質が十分に発達していて意識をささえることが
できるようになります。
胎児は、考え、感じ、記憶でき、妊娠7,8ヶ月頃には新生児と変わらない意識や
知能をもっているといわれています。
胎児への働きかけプログラム
童謡の曲を流し、お母さん自身も歌う
赤ちゃんに聞かせる曲としてクラシックがリラックスできて良いと言われてますが
童謡は必ずお勧めです。
お母さんは、日常いろいろな場面でたくさんの歌を歌って下さい。
お母さんが歌を聞かせてると赤ちゃんはちゃんと聞いていて、活発に動いて反応し
またある曲に特に反応することもあります。
お母さんだけでなく、お父さんも歌ってあげるとお父さんの音色も記憶していきます。
童謡をゆっくり歌うことで、お母さんの気持ちも落ち着き情緒も安定します。
たくさん語りかけることがポイント!
語りかけると言っても、言葉の単語を言うのではなくお母さんが見た物や感じたことを
言葉に出して話してあげることです。
例えば
散歩の途中で綺麗な花をみつけたら
「綺麗な花が咲いてるよ。何の花かしらね。真っ赤で花びらがたくさんついていて
いい香りがするわ。」
お母さんが料理してる時
「今日は、何を作ろうかしらね。人参とジャガイモを茹でようかな。
人参は、赤くて土の中にできるのよ。ジャガイモも土の中でできて凸凹した形をしてるの。」
このように、お腹の外の様子をお腹の中の赤ちゃんに説明してあげるつもりで
語ってあげて下さい。
赤ちゃんのたくさん語ってあげることで、脳が刺激され胎児の脳の回線がさらにしっかりと
できあがり、またお母さんやお父さんが語ってくれた外の世界を早く見たい、早く出たいという
気持ちが胎児の心を安定させることに繋がります。
胎児の時から脳に刺激を受けていると、まったく働きかけをされていなかった状態とは
脳の回線の発達度合がまったく違ってきます。
生まれてきた子供が使う教具作り
妊娠中のお母さんには、ゆったりとくつろいだ気持ちの時に赤ちゃんが生まれて来てから
使う教具作りをお勧めしています。
生まれてくる赤ちゃんのために、帽子や手袋を毛糸で編むのと同じ気持ちで
作るカードの説明をしながら1日2枚ぐらいずつ作っていくとよいでしょう。
カードは、「すうじカード」「ひらがなカード」「漢字カード」など・・・
そして作りながら文字の説明もしてあげて下さいね。
例えば
「ひらがなの ”お” はね、横に棒があって下にずっとおりてきてぐるっと右にまわって
横に点を歌を打つのよ。」
のようにお母さんが意識を集中させて文字の形をたどったり、文字の形を語ってあげることは
必ず胎児に届いています。
生まれた赤ちゃんが機嫌の悪い時に、お腹にいた時に最も反応の良かった童謡や絵本を
読んであげると泣き止み、嬉しそうに身体を動かしてリズムをとったりすることからも
わかります。
まとめ
胎児からの歌や読み聞かせ、日常の語りかけは、お母さんが毎日楽しく続けることが大切ですが
でもなかなか孤独な作業だと思ってしまうお母さんがいるかもしれませんね。
赤ちゃんのことを思いながら、自分がゆったりと気持ちよく続けられるように
上に兄弟がいれば、兄弟やお父さんも一緒に語りかけてあげると、赤ちゃんは
お兄ちゃんお姉ちゃんお父さんの声も覚えてくれます。
お母さんは、一人で頑張らずに家族と一緒に働きかけてあげればきっと
赤ちゃんも喜んでくれると思います。
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