生後1ヶ月の赤ちゃんが「くつ」としゃべったら大人はびっくりしますよね。
それは、生後1ヶ月の赤ちゃんがしゃべると思っていないからです。
でも、生後1ヶ月でしゃべる赤ちゃんが実際に存在するんです。
では、どんな働きかけをお母さんがしたらしゃべるようになったのかを
お話していきますね。
しゃべる赤ちゃんの事例
みきお君の場合
みきお君のお母さんは、産院から帰宅してから毎日公文の大判漢字カードを見せながら
歌を歌ったり、日常の出来事をいろいろ語りかけてあげていました。
「靴」のカードを見せながら靴についての話をしてあげていた時
「くつ」
と、みきお君が発声したのです!
驚いたお母さんは、ご主人や他の大人たち数人で確認してみると
やはり
「くつ」「はな」「いぬ」
と、発声していました。
その後、みきお君は、2歳10ヶ月で小学3年生レベルび文章をスラスラ読み
2ケタの掛け算を学習しました。
みほちゃんの場合
みほちゃんが初めてしゃべったのは、生後32日目。
1ヶ月検診に行った夜、お母さんとお父さんが話をしていると
後ろで寝ていたみほちゃんが「おかあさん」とニコニコしながらは発声!
みほちゃんにとって「おかあさん」という言葉は、お腹の中にいる時から
何十回、何百回と聞いた言葉でした。
みほちゃんのお母さんの働きかけとは?
みほちゃんは、お兄ちゃんお姉ちゃんがいてお母さんにとって3人目の子供です。
胎児の脳は、妊娠4ヶ月の時にはかなり出来上がっていて6ヶ月目には聴力もでき
お母さんのお腹を通して外の音が聞こえてるいるようです。
お母さんのみほちゃんへの働きかけは、妊娠がわかってから始めて
妊娠6ヶ月からは、さらに意識して歌を歌い、日常のいろいろな出来事について
たとえば、「今日は、とてもよいお天気よ。今からお母さんは、洗濯をするのよ。」
「お庭に、チューリップが咲いているよ。赤、黄色のチューリップが咲いていて
とても綺麗いよ。」
などお腹の中にいる子供への語りかけをたくさんしてあげるように心がけました。
産院でも添い寝をしたり、散歩しながらいろいろなことを語りかけてあげました。
看護婦さんや周りの人からは、
「子供には、まだわからない。」「抱き癖をつけるつもりですか?」
と言われたそうです。
退院後、家では日常のいろいろな出来事や目に見える事なんでも語りかけ
その他に童謡、「あいうえお」や英語、数に関するCDも聞かせていました。
生後10日
公文の「漢字カード」「数カード」を使っての語りかけ開始
(例) 「象さん」の童謡を歌いながら「漢字カード」の「象」のカードを見せて語りかける
「ぞ・う」とゆっくりはっきりと発音してあげるとやがて
口もとから文字を見るようになり、音をまねするようになる。
生後32日
「おかあさん」と言葉を発する。
胎児や0歳児の脳は、本当に真っ白で外からの刺激一つ一つによって脳の配線が
できあがっていきます。これは、とても神秘的でもあり恐ろしいことでもあるのです。
この時期になんの刺激もなく天井をみてるだけの子と刺激をうけてひとつひとつの配線が
できあがっていくことでは、かなりの違いがでてきます。
みほちゃんのご両親は、さまざまな働きかけをした時のみほちゃんの「あー、うー」の言葉に
対して気持ちを察して
「おかあさん、ミルクと言っているのね。お・か・あ・さ・ん・ミ・ル・ク」
と口を大きくあけて正確に見せていました。みほちゃんは、お母さんの口もとを
じっと見ていたそうです。
生後50日
「数カード」の1~10までを見せて
お母さんが
わかった?
うん
生後56日
「漢字カード」の「犬」を「いぬ」という。
おっぱいをあげるときに
抱っこしほしい?
だっこ
生後2ヶ月
「漢字カード」の「水」「象」「蜜柑」をいう。
お母さんが、早く寝かしつけようとお風呂に入れおっぱいを飲ませ
子守歌を歌い始めると
ねない、ねない
目をパッチリ開けていうので、お母さんは「漢字カード」をひととおり読み聞かせ。
生後3ヶ月
寝ていたみほちゃんが起きたようなのでお母さんが
どうしたの?
抱っこして欲しいの?
おきる、だっこ、はやく
この頃には、自分の意思を伝える言葉として「だっこ」「おきる」「いく」「はやく」「いや」が
言えるようになり、その他に「おかあさん」「おとうさん」「あし」「ねる」「おふろ」「はいる」「おはよう」「新幹線」「コップ」「猫」「箸」「牛乳」「スプーン」「いす」
など20語以上を覚えていました。
人間の脳細胞は使われなければ死んでいくそうです。もちろん0歳児の脳も同じ。
人間は、約150憶個ある細胞のうち実際に使われているのはその15~20%といわれています。
刺激をあたえられなかった細胞は、どんどん使えなくなり死んでいくからなのだそうです。
2歳くらいまでの間に刺激をあまり受けなかった脳細胞は、不必要なものとして死んでいきます。
しかし、適切な刺激を与えられた脳細胞は神経回路がしっかりとできあがっていきます。
だから0歳児でも脳を刺激するのに早すぎることは、絶対にないのです。
漢字や数のカードを活用して働きかけをしましたが、知識を詰め込んだわけではなく
脳を刺激したのです。
生後3ヶ月半
みほちゃんは、毛布の上で寝転がり聞こえる童謡のあとについて
ひとりで歌っていました。
歌えるようになっていた歌は
「ちょうちょ」「めだかの学校」「七つの子」「だるまさん」「ぞうさん」「さっちゃん」
「こいのぼり」「月」
生後4ヶ月
壁に貼ってある「ひらがな50音表」を1字1字指しながら「あ・い・う・え・お」と
ゆっくり発音するとあとについていえる。
数1~10まで数唱ができる。
生後6ヶ月
童謡50曲、漢字60字
生後8ヶ月
童謡70曲、つかまり立ちを始める、オムツとれる。
生後10ヶ月
ひとりで歩く、童謡100曲
1歳0ヶ月
童謡150曲
1歳2ヶ月
童謡200曲
1歳3ヶ月
童謡435曲
1歳4ヶ月
童謡470曲
1歳6ヶ月
童謡570曲
みほちゃんが覚えた童謡が200曲を過ぎた頃から急激に記憶力がアップし
ほぼ1~2回聞くとすぐ覚えるようになりました。
歌以外にも、漢字・ひらがな・本読み・ジグソーパズルの習得も急激に加速していきました。
みほちゃんのように誰でもなれる
0歳児、あるいは胎児から適切な働きかけをすれば誰でも才能を作ることができます。
胎児のうちから童謡を聞かせていると、ほとんどの子供は生後1ヶ月くらいで
何曲かの童謡の中でお気に入りの曲に凄く反応することが分かっています。
この能力の芽は、誰もがもっている当たり前の力なのですが
「小さいのにわかるわけがない」という周りの人の常識や既成概念によって
当り前が当たり前でなくなってしまっているのでは?
みほちゃんみたいな子は、特別な子ではありません。
みほちゃんのご両親が行った働きかけは、決して難しいことではありません。
高度な知識や技術など必要ありません。
必要なのは、大量の言葉のシャワーです。
まとめ
「毎日、一生懸命に語りかけても返事があるわけでもなく
すぐに歌を覚えて歌い出すわけでもないので働きかけをしていて
むなしくなる時があります。
反応がないように見えても語りかけの言葉や歌詞の一つ一つが
子供の脳に浸み込んでいる。
コップに水をくむ時と同じで、いきなりいっぱいにはならない。
水を入れなければ、増えもせず溢れることもない。
少しずつ増えていってやがて溢れ出す時がくる。
目に見えるアウトプットをし始める時が必ずくると思います。」
とあるお母さんが言っていました。
子供の反応を、楽しんで働きかけをしてくださいね。
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