自閉症と2歳で診断された切り絵作家星先こずえさん・母が記録した奇跡の成長記録

星先こずえ、自閉症、成長記録 子育て
星先こずえ、自閉症、成長記録

日本各地で個展を開催している星先こずえさん

2歳の時に自閉症と診断された。

洋画家である城戸佐和子に師事し、「切り絵作家」として活動を始めた。

こずえさんの作品は、クレヨンと絵の具でカラフルに彩色した

自作の和紙を使用して、障害の壁を超越した創造力豊かな世界を

魅力的に表現しているのが、特徴です。

最近では、素材として古布も使用し今までにないインパクトが

感じられる作品になっています。

このような作品を作れるようになるまで、こずえさんに寄り添った

母薫さんが記録した奇跡の成長記録(近所のおばさんとのエピソード)をご紹介します。

近所のおばちゃんの対応が激変!

ある日、玄関のチャイムが鳴った。

出てみると、近所に住んでいるというおばさんだった。初めて会う。

用件は、そのお宅のおとなしくしている犬に、恵子が石を投げているから

やめさせてくれ、と

私は、もちろん謝ってから、恵子が自閉症という障害を持った子供であること

犬に石を投げているのではなく、おそらく石をエサだと思って犬に

あげているつもりなのだと伝えた。

全く聞く耳を持たない風だった。そのおばさんは、

「なんと子供をあまやかす母親だろうか」と

思ったに違いない。冷ややかな顔で帰って行った。

恵子には、「犬のところに行ってはいけませんよ。」と言いたかった。

でも、そうすると彼女には「犬」という言葉だけしか入っていかないから

それを、思い出し、なおさら犬のところへ行ってしまうだろう。

恵子だが、我が家のマンションの隣にある公園へ行く時は、ベランダから

様子が見えた。

しかし、それ以降、恵子が出かける時は、ずっとついて歩くようにした。

公園に行く手前の、そのお宅の犬小屋に寄らないよう、ストップをかけるためだ。

そして、道でそのおばさんに会う時には、必ず明るい声で挨拶をする。

相手は怪訝な顔を見せるだけだったが、内心「ここで負けてはならぬ。」

と言いきかせ、明るくにこやかに挨拶を続ける。

月に1回、土曜日には幼稚園を休んで療育相談に行く日があった。

私と恵子は、福祉センターに行くため、バス停に向かった。すると

例のおばさんが立っている。いつものように

冷たい反応を覚悟で、挨拶をする。

つい言葉が出てしまった、という感じで彼女が聞いてきた。

「今日は、幼稚園じゃないんですか?」

私は、なにげなく返事をする。

「以前お伝えしましたが、この子は自閉症なので、療育相談に通っているんですよ。

今日が、その日なんです。」

おばさんの顔つきが変わった。初めてわかってくれたのだ。

目の前の女の子があまやかされて、育てられているのではなく

なんとかという障害を持った子供だという母親の言葉が嘘ではないのだ、と。

それから、別人のように、気持ちよく接してくれるようになった。

これ以後、私は恵子の周りの大人たちとは、愛嬌を武器に

その無理解と戦ってきた。

1度も負けたことはない。

恵子さんをただ甘やかして親としか見ていなかったおばさん。

恵子さんが障害があることは、言い訳に使って本当に障害があるとは

思っていなかったでしょう。

愛嬌は、強力な武器ですね。

まとめ

障害を持っていることを、周りの大人たちに理解してもらうのは

とても大変なことだが、それを明るく振舞うお母さんは

芯の強い方だと、思いました。

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