自閉症と2歳で診断された切り絵作家星先こずえさん・「自閉症」なんて初めて聞いた!

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日本各地で個展を開催している星先こずえさん

2歳の時に自閉症と診断された。

洋画家である城戸佐和子に師事し、「切り絵作家」として活動を始めた。

こずえさんの作品は、クレヨンと絵の具でカラフルに彩色した

自作の和紙を使用して、障害の壁を超越した創造力豊かな世界を

魅力的に表現しているのが、特徴です。

最近では、素材として古布も使用し今までにないインパクトが

感じられる作品になっています。

このような作品を作れるようになるまで、こずえさんに寄り添った

母薫さんが記録した奇跡の成長記録(自閉症って?)をご紹介します。

 

「自閉症」を知らなくて図書館へ走る!

恵子が自閉症と宣告され、とりあえず図書館へ走った。

「自閉症」なんて初めて聞く病気だ。

私は、タイトルに自閉症という言葉が付いている本を読みあさった。

特に、自閉症の子供を育てた体験を真っ先に読んだ。

すると、それらの自閉症児は恵子よりも、もっともっと重度だった。

彼らは、恵子よりも、もっと叫び、もっと飛び回り、家の中を

メチャクチャにし、近隣に迷惑をかけていた。

その時、私は思った。

「恵子は、軽い方だったんだ。」と。

幼稚園に無事入園し、集団で療育相談を受けるまでは

そう思っていた。

当時の私の周囲には、障害児は1人もいなかった。

でも、私の知らないところで、もっと重度な障害児を抱えたお母さんが

いるのだと思いながら、恵子に取り組んできた。

年月が経ち、他の自閉症児と多く会うにつれ、恵子よりも重度な子は

少ないのだ、ということがわかってきた。

恵子は、中程度の自閉症であること。

もっと重度な自閉症児は、限られた人数であること。

恵子よりも軽度な自閉症児が、圧倒的に多いということ。

でも、私は、すでにその時、恵子の日々の小さな成長に

歓喜できる母親になっていた。

軽度の障害児の親に、

「あなたの子供は、うちの子供よりも障害が軽いから。」と

ひがむ必要はなかった。

今の成長した恵子の姿だけを見て、

「恵子ちゃんの障害は、軽かったんでしょ。」と言う障害児のお母さんは

お子さんの障害が軽い場合が多い。

恵子よりも、重度の障害児を持ったお母さんたちは、

「よく頑張られましたね。」と声をかけてくれる。

我が子の障害が重い親は、他の子供と比べていたら、生きていけない。

そして、自分の苦労が大きいと、人の苦労にも思いやることが

できるのではないだろうか。

見方を変えると、子供の障害が軽いほど、親は我が子を健常児と

比べることなく、その成長を感じて喜ぶということが難しくなってしまう。

それぞれに大変さが、あると思う。

ともかく、現在とは比べものにならないくらい自閉症の情報が

少なかったあの時期に、自分が読書好きな人間であったこと

そして、読書によって、知らない人たちの辛い思いを

推察できるようになっていたことが、私を助けてくれた。

今、2人の娘たちが図書館へ走っている。嬉しい。

 

「読み聞かせ」は、小さい時からすれば必ず効果は出てきます。

恵子さんのお母さんが、本好きだったからこそ

本好きな子供たちに育ってのですね。

まとめ

母親として、我が子が障害をもっていると宣告されたら

頭の中が、真っ白になってしまいます。

私の知っている方は、「自殺しようと考えた。」と話してくれました。

我が子が障害を持っているという現実を、受け入れられず

子供との関わりを拒否するお母さんもいらっしゃいます。

恵子さんおお母さんの思いを綴ることで、自閉症児への理解を深まることを

希望します。

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自閉症と2歳で診断された切り絵作家星先こずえさん・2歳になっても目があわない!

 

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