2021年の節分は2月3日じゃない!節分・豆まきの由来・鰯の頭を飾るのはなぜ?

生活

37年ぶりに日付が変わって、2021年の節分は、2月3日ではありません!

なぜ今年は、3日でないのか、節分の立春との関係や由来、豆まきのやり方

今年の恵方、なぜ鰯の頭を飾るのかなどをご紹介しますね。

節分?

鬼を追い払って新年を迎える、立春の前日の行事のことを節分と言います。
節分は、立春の前日です。
立春の日付は、年によって異なるので2月3日とは限りません。
今年は、37年ぶりに日付が変わります。

立春は、二十四節気において新年の始まりです。
つまり、節分は大みそか的な日なのです。

旧暦の大みそかと日付が近く、江戸時代まで同じように一年の締めくくりの日だったのです。

「おにやらい」(追儺)という鬼を追い払う宮廷の行事が発祥だそうです。
身分の高い殿上人(てんじょうびと)と呼ばれる貴族が、葦の矢や桃の弓を持って
鬼に扮した家来たちを追いかけて逃走させる行事でした。

「おにやらい」は、宮中ではしだいに行われなくなりましたが
各地の寺社が受け継ぎ、庶民にも浸透していったようです。

なぜ豆をまくの?

諸説あって

豆は「魔を滅する=マメ」に通じ、語呂がいい。
・中国の医書 「神農本草経」の記述に「豆は鬼毒を消して痛みを止める」とある。
・五穀(豆、キビ、アワ、麦、米、)の中で投げつけると一番痛い。

日本には、穀物をばらまくことでお清めやお祓いをする散供(さんぐ)という考えがありました。
今でも神社などで散米(さんまい)をする光景を見かけます。

「鬼を打ち払う」という意味と「豆を投げ与えて恵み、静まってもらう」という2つの意味が
豆まきには込められています。

五穀には霊力があって、まいた場所は清められ聖域になると考えられていました。
だから、室内にも向かって「福は内」と言って投げ、拾って食べるのです。

鰯の頭を飾るのは、なぜ?

平安時代、柊の枝にイワシの頭を刺した「柊鰯(ひいらぎいわし)」が行われていました。

柊鰯

悪霊を寄せ付けないとされる柊は、家の周りに風水ではよく植えられます。
鬼の目をトゲトゲした葉が刺してくれるそうです。

鰯は、「焼いたときの臭いで鬼を遠ざける」「臭いで鬼をおびき寄せヒイラギで刺すため」
とも言われ、西日本では「やいかがし(焼嗅がし)」とも呼んでいます。

2021年の節分の日と方角

恵方?

恵方とは、その年の歳徳神様のいる方角のことです。
恵方は、毎年変わり現在では、節分の恵方巻きを食べる時にしか気にしませんが
もともとは、初詣の際、その年の恵方の方角の神社に参ったり、その年の初めての事を行う時も
恵方の方角に向かって行うなど、昔は頻繁に行われていました。

2021年の節分は、2月2日(火)。方角(恵方)は、「南南東やや南」です。
36年間「節分=2月3日」が続いていましたが37年ぶりに変わります。

現代、国立天文台の観測により立春は「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」
としています。
立春が動けと、節分の日も変わります。
2021年の立春は、2月3日23時59分です。

歳徳神(としとくじん)とは

歳徳神は、その年の福徳を司る神様で恵方の方角にいらしゃいます。

2022年~2026年の節分と恵方

・2022年 2月3日(木)北北西やや北
・2023年 2月3日(金)南南東やや南
・2024年 2月3日(土)東北東やや東
・2025年 2月2日(日)西南西やや西
・2026年 2月3日(火)南南東やや南

2月2日か3日のどちらかに、今後100年ぐらいはなるそうです。
参考までに1984年の節分は、2月4日でした。

豆のまき方

豆はお供えしておく

福豆

豆まき、始めるまでは神棚などにお供えして霊力が宿った「福豆」に。
神棚が無い場合は、高い場所に置いておきます。

豆は火が通ったものを用意。
拾い忘れて芽が出ると、「縁起が悪い」とされています。
市販の豆はほとんどが炒り豆なので安心ですね。

豆をまく時間は夜
鬼は夜に鬼は訪れると考えられているので、夜まきます。
難しい時は、昼間でも大丈夫。

奥の部屋からまく
「鬼は外」と言って窓やドアの外に向かってまいていきます。
まいたらすぐにドアや窓を閉めて、鬼が戻らないようにします。
室内には、「福は内」と言ってまきます。
同じように玄関まで繰り返し行います。

年齢の数だけ豆を食べる
「年取り豆」と言って自分の年齢と同じだけ豆を食べます。
新年を迎え(数え年で数えるため)「年齢+1」と食べると言われます。

食べきれない場合は、「福茶」にして熱いお湯を注いで飲めば、食べたのと同じ効能のようです。
香ばしく豆を炒り直して、梅干しや塩昆布を入れて塩味を利かせると美味しいですよ。

節分に食べるもの

節分鰯

鰯の種類には、カタクチイワシ、ウルメイワシ、マイワシなどがあります。

大阪市中央卸売市場では、マイワシにひと塩した「塩イワシ」が定番です。
内臓を出し、粗塩を30分ほどまぶすと水分が抜けて旨みが凝縮されます。
冬が旬のウルメイワシも節分向きです。

恵方巻き

恵方巻きは、「恵方を向いて無言で丸かじりして食べ切れば、願いがかなう」と言われています。
発祥はいろいろあります。
江戸時代末期、大坂・船場で商売繁盛祈願として始まったそうです。

商売繁盛の運を一気に縁を切ることなくいただく縁起物なのです。
7種の具を使うお約束は、七福神にちなんでだそうです。

恵方巻きの食べ方

恵方巻きの食べ方は、「無言で食べる」のが決まりだそうです。
それは、願い事をお祈りしながら食べるからだそうです。
他にも、「笑いながら食べる」「目を閉じて食べる」とも言われています。

まとめ

子供の頃、庭の柊に鰯の頭を飾っていた母になぜ飾るのかを教えてもらた記憶があります。

日本の古くからの風習を、子供に話ながら伝えることの大切を改めて感じました。

毎年3日が節分だと思っていましたが、日付けが変わることを初めて知り

節分のいう行事が、宇宙と関係のあったなんて不思議な感じがしますね。

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