年少のお子さんをお持ちの御夫婦が、
「本人がやりたくない事を、どうしたらさせることができるでしょうか?」
とご相談に来られました。
ご夫婦は、モンテッソーリ教育にとても熱心にされていて
幼稚園もモンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園を、選んでいました。
モンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園は、
その日、自分が遊びたい遊びをして遊ぶそうです。
逆に言えば、やりたくない遊びは、しないということですね。
実際に、幼稚園でモンテッソーリ教育を受けた子供が
就学時前、どんな状態になっているのかをお知らせしますね。
やりたくない事は、絶対やらない!
私が知っている幼稚園でモンテッソーリ教育を受けた幼児さんは、
はっきり言って、わがまま全開!
親から「好きなことを、好きなだけしなさい。」と言われて育っています。
毎日、好きなことだけをしてすごしているわけです。
家でも、幼稚園でも・・・
だから、自分がやりたくない事に対しては完全拒否です。
たとえば、
「今日は、幼稚園へ行かない!」「学校へ行かない!」
と言うのは、幼児さんにとってよくあることですね。
この時大切なのは、親の対処の仕方です。
体調が悪いのか、それとも単なるわがままなのか・・・
その見分けが、大切なのです。
子供の言い分を、毎回受け入れていたら
子供は、賢いので「自分の思い通りになる!」と学習します。
その成功体験を、長く積めば積むほどわがままは、
エスカレートし、頑固なわがままちゃんができあがります。
ある幼児さんは、
「ひらがなを書けるようになりたいけど、書けるようになるための練習は、やりたくない!」
こんな状態で、ひらがなが書けるようになると思いますか?
わがまま全開の幼児の親
わがまま全開の状態の幼児さんの親は、
我が子が、「わがまま」という認識がないことに驚きます。
「子供のうちは、好きな事をたくさん経験させてあげたい!」
という気持ちは、とても良い事だと思います。
でも「やりたくない事は、しなくて良い。」
ということでは、ないですよね。
やりたい事しかしないのであれば、犬猫と同じレベルです。
人間として生きていく上で、やりたくなくても
やらなければならないこと、たくさんあります。
小さい頃から、そのことをキチンと教えないて理解できません。
就学前になって、やりたくないことをやらせようとしても
なかなか難しいです。
子供にすれば、「今まで、好きなことだけしてきたのになぜ?」
と思います。
こんな状態の子供が、入学するとどうなると思いますか?
まず、
・授業中に座ってられない
・授業中でも、自分のやりたいことを始める
・授業中と休み時間の区別はない
・外で遊びたければ、勝手に出て行って遊んでいる
・宿題は、しない
・先生の言うことは、聞かない
・学校へ行くことを、拒否する
こんな状態になって、初めて親はオロオロして悩み始めるのです。
子供は、この時期になると知恵もつきかなりの頑固ちゃんになっているので
直していくには、難しいです。
子供のやりたいこと、好きなことを伸ばしていくことはとても大切です。
でも、「やりたいことだけをする」のとは違います。
素晴らしい教育法でも間違って解釈して子育てをしてしますと、大変なことになってしまします。
子供をこんな状態にしてしまったのは、親の責任でもあります。
親が責任を持って、子供に関わっていかなければなりません。
まとめ
世の中には、いろんな教育法があります。
それらの教育法を参考にすることは、とても良いと思いますが
それ以前に、人間として生きていく上で必要なことは何かを
しっかり考えて、子育てをしないと子供が大きくなってからでは
取返しのつかないことに、なってしまいます。
躾は、基本的に親がしつけていかなければいけないと思います
一人の人間を育て社会に送り出すということは、親としてとても責任重大なことなのです。
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