世界や日本には、様々な種類のお茶があります。
知らないお茶もたくさんあって、驚きますね。
自分の好みで香りや味を楽しみ、効果や効能に期待して飲んでいます。
お茶はおもてなしの一つとしても活躍しています。
皆さん、和風のハーブティーの紫蘇茶(しそちゃ)を知っていますか?
赤紫蘇を使って、紫蘇ジュースを作っている方もいるかもしれませんが、今回は、お茶です。
綺麗な赤紫色で、夏の暑い時期には氷を入れると爽やかな紫蘇茶を味わうことができます。
紫蘇茶を飲んだことがない人も、紫蘇茶が好きな人も、紫蘇茶の効能・効果を知って
毎日の生活に活用してみませんか?
紫蘇茶?
大葉と紫蘇茶の紫蘇
紫蘇茶と言えば、赤紫蘇で作られ赤紫色のお茶です。
日本で「紫蘇」と言えば「青じそ」が一般的でスーパーなどで売られていて
「大葉」とも呼ばれています。
豆腐などの薬味として活用されることが多く、少量でも料理の味をアップさせ
様々な味わいがあります。
紫蘇、赤紫蘇、青紫蘇も大葉です。
大葉は、一年中売られていますが、紫蘇茶で使う「赤紫蘇」は販売期間が短いです。
赤紫蘇の旬は、5月頃~7月頃まで、6月頃が最盛期とされこの時期にしか手に入らないのです。
紫蘇ジュースや紫蘇茶は赤紫蘇で作ることが多いのですが、青紫蘇でも同じように作って
美味しく飲むことができます。
赤紫蘇は、梅干の色付けに使用されています。
他に、葉を乾燥させて香辛料やハーブとしても配合され、ふりかけなどにも使われています。
関連記事「しそ」「大葉」の違いは?効能効果・保存の仕方?今が旬の凄い野菜だった!! https://piyoko0426.com/archives/153
紫蘇茶の歴史
紫蘇は、中国から伝わった日本で古くからある野菜の一つです。
縄文時代には、日本にすでに渡来していて、平安時代に栽培されるようになった
歴史の古い植物です。
中国の後漢の終わり頃、洛陽の若者がカニの食べすぎによる食中毒で死にかけていました。
名医の華佗が紫蘇の薬草を煎じた薬を飲ませると若者が回復したそうです。
紫の葉を食べさせて蘇ったことから、しそという漢字は「紫蘇」と書かれるようになり
紫蘇には、多くのダイエットや美容成分などが含まれ健康茶として人気です。
漢方から見た紫蘇
赤紫蘇の葉は、漢方で紫蘇葉(しそよう)または蘇葉(そよう)と呼んでいます。
神秘湯などに配合され精神を安定させる効果があります。
秋に収穫した花穂からとる種子を、蘇氏(そし)または紫蘇子(しそし)と呼んでいます。
紫蘇子は鎮痛や解熱、喘息や咳などさまざまな治療に使われています。
アレルギー疾患にも効果があり、風邪の引き始めや蕁麻疹が出た時に飲むとよいとされています。
赤紫蘇に含まれる成分
紫蘇には、多くの成分が含まれていて注目されています。
カリウム、鉄、カルシウム、ビタミンC、ビタミンB、カロテン、食物繊維など
多くの成分を含んでいます。
βカロテンは、野菜の中でも豊富に含まれ、αリノレン酸やロズマリン酸なども含まれています。
ぺリルアルデヒドという紫蘇の香りの成分にもさまざまな効果があります。
赤紫蘇には、色素成分のアントシアン系のシアニジンが含まれています。
紫蘇茶の味
紫蘇茶を飲んだことがない人は、どんな味なのか気になりますね。
砂糖の入っていない紫蘇ジュースのような感じです。
でも、紫蘇の爽やかな味が鼻や口いっぱいに広がって、とてもすっきりします。
赤紫蘇を使うので、色鮮やかな赤紫色になりますが味はクセがなく
ほんのりウーロン茶や麦茶の味がします。
紫蘇の効能・効果
成人病を予防する
紫蘇には、植物由来の脂肪酸で、オメガ3脂肪酸の一つでもあるαリノレン酸が含まれています。
人間の体で作ることができない必須脂肪酸という成分もあり、食事などから摂取する
必要があります。
αリノレン酸の効果で有名なのが、成人病予防です。
血中の中性脂肪を下げたり、血栓ができるのを阻止したり、高血圧を予防する効果があるので
心臓疾患や脳梗塞などの成人病予防してくれます。
悪玉コレステロールの減少
悪玉コレステロールは、血流がドロドロになったりぽっこりお腹になったりと
身体に悪影響を及ぼします。ひどくなると動脈硬化を促進してしまうことさえあります。
コレステロール対策としては、食生活の見直しや適度な運動、サプリメントなどです。
中性脂肪酸が高い場合も、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値が高い人が多いです。
紫蘇に含まれているαリノレン酸は、体内の悪玉コレステロールを減少させ
悪玉コレステロールを善玉コレステロールに変換する働きもあります。
体内の善玉コレステロール値を上げ、改善していくことができます。
紫蘇茶を飲みながら、生活習慣の見直しや適度な運動を取り入れながら改善していきましょう。
えごまや胡桃、大豆油や菜種油にも、αリノレン酸を多く含んでいます。
冷え性対策
αリノレン酸は、血液をサラサラにして血流をよくする効果もあります。
足先や手先が冷えやすい人は、血流を上げることで冷え性の改善になります。
飲み物はホットで飲むようにすると、身体の芯から温まります。
アルツハイマー型認知症の改善や予防効果
赤紫蘇に含まれているアントシアン系のシアニジンという色素成分は
アレルギーの反応を起こす物質ヒスタミンの活性を抑える役割があります。
シアニジンは、脳内で神経細胞の死滅を防ぐ働きもあるので
アルツハイマー型認知症の改善や予防効果があることが報告されています。
アトピー性皮膚炎やアレルギーに効果的
蕁麻疹やアトピー性皮膚炎、アレルギー疾患などに対するαリノレン酸効果についての研究も
進んでいます。
花粉症もアレルギー疾患の一つです。
αリノレン酸を含む食事を多く摂ることで、頭の脂漏性湿疹がなくなったり、口内炎が出なくなったアトピーが治った、皮膚のかゆみが減ったなどの事例もあります。
夜間の視力維持
オレンジ色の色素成分であるβカロテンは、人参などの緑黄色野菜にも含まれています。
体内でビタミンAの作用をする働きや、免疫や抗酸化作用を増強する働きを持っています。
夜間の視力維持ができることがわかっています。視力がよくなるわけでは、ありません。
鳥目(とりめ)や夜盲症と呼ばれている夜になると目が見えなくなる症状があります。
この症状は、ビタミンAが不足しているために起こるのです。
ビタミンAの作用をするβカロテンを取ることで改善されることが分かっています。
夜盲症には後天性と先天性があり、後天性の場合のビタミンA欠乏性夜盲の場合に該当します。
粘膜や皮膚の健康維持
免疫作用、皮膚や骨の健康を保つ、粘膜をまもる力などの働きが、ビタミンAにはあります。
ビタミンAが不足すると、視力の低下、胃腸が弱まったり、アレルギーになりやすくなります。
他に、肌荒れやニキビが起きたり、皮膚の潤い不足など様々な悪影響が出ます。
この症の時には、もしかしらたビタミンAが不足しているのかも。
ほうれん草や人参、卵黄、牛乳などからも摂取できますが
野菜の中でもトップレベルの紫蘇には、βカロテンが含まれているので、是非活用してくださいね。
隠れシミの減少
実際、肌には見えないけど年齢を重ねていくうちに出てくる隠れシミは
見え始める前から肌の内側に潜んでいます。
最近では、隠れシミを専用の機械でチェックできるようになりました。
隠れシミを減らすためには、カロテンに効果的であることが明らかになっています。
貧血予防
紫蘇には、鉄分が含まれ、紫蘇茶を飲むことで体内に取り入れることができます。
生理の前後や妊娠期など、女性は貧血になりやすいです。
サプリで鉄を補ってもよいのですが、紫蘇茶で補ってみてはいかがでしょう。
もちろん、紫蘇ジュースからも補うことができます。
アンチエイジング効果
やアントシアニンβカロテンを含む紫蘇茶には、強い抗酸化作用があります。
料理に紫蘇が使われる理由に、抗酸化作用の防腐効果や解毒があるからです。
抗酸化作用とは、髪のつやがなくなったり、シワや肌のシミなど酸化によって起こる
老化を止める働きです。
酸化とは錆びることとも言われ、老化を引き起こします。
酸化をとめてくれるので、アンチエイジング効果があります。
紫蘇茶は、美肌効果のある飲み物の一つと言えます。
食欲増進効果
食欲がないとき、ふりかけのゆかりをかけて食べるとご飯が食べられるという話がありました。
これは、紫蘇に含まれている香り成分のペリルアルデヒドの影響があるからです。
ペリルアルデヒドは胃液の分泌を促進し、食欲を増進させる働きがあります。
ペリルアルデヒドには解毒作用や防腐作用もあるので、食中毒を中和させる効果もあります。
梅干にも解毒作用があると言われていますが、紫蘇の成分も関係しているのですね。
紫蘇茶のカフェインはどれくらい?
紫蘇茶は、たくさんの効能を持っていますが、カフェインはどれぐらい含まれているのでしょうか。
紫蘇茶には、カフェインは含まれていません。
なので、子供も授乳中の人、妊娠中の人も飲んで大丈夫ですが
紫蘇茶には、さまざまな成分が多く含まれているので、飲みすぎると
お腹が緩くなったり、体調を壊したりすることもありいます。
1日2~3杯程度にしておきましょう。
紫蘇アレルギーの方は、アレルギーが発症することがあるので、飲むのは控えた方がよいですね。
飲み過ぎとアレルギー以外には、妊婦さんが飲んで悪いという報告は特にありません。
紫蘇茶のいれ方と作り方
紫蘇茶は、自宅で美味しく作ることができます。
美味しい赤紫蘇茶の作り方(青紫蘇茶でも可)
<準備するもの>
・赤しそ
・水
・レモン汁
<作り方>
1.水を鍋にたっぷり入れて、洗った赤紫蘇を入れて沸騰させる。
2.紫蘇の赤い色が抜けたら火を止めて、レモン汁をお好みで入れる。
3.長く煮詰めるとえぐみが出るので、注意。
青紫蘇の場合は15分程度詰める。
美味しく作って飲んでも見てくださいね。
まとめ
紫蘇茶には、アトピー性皮膚炎やアレルギーに効く効能や悪玉コレステロールを減らす効果や
成人病など、知らなかったような身体によい効能がたくさんあります。
薬味としてだけ使っていたら、勿体ないですね。
自宅で作った美味しい紫蘇茶で、健康に!
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