「夏みかん」の旬はいつ?選び方・冬に収穫するのはなぜ?

生活
夏みかん、旬、収穫時期

「夏みかん」が、樹がしなるほどの大きな実がなっているのを見ると

「いつ、収穫するのかな?」
「夏みかんって言うくらいだから、夏に収穫するのかな?」

と思ったことありませんか?

そんな疑問について調べてみました。

「夏みかん」

日本原産の果物「夏みかん」は、初夏に楽しむことのできる柑橘類です。
英語では「summer oranges」、和名は「ナツダイダイ」です。

これは、実を収穫せずにそのままにしておいて、次の年には前年と当年の実が同じ木に実ると
いう習性から、「実りが代々続く」という意味で名づけられたそうです。

厚くて固い皮が特徴の「夏みかん」ですが、香りよく大きい実は食べごたえがあります。
内袋も固いので、むいて食べます。
果実は。歯ごたえがあり、みずみずしくプチプチとした食感が楽しめます。
酸味が強く甘酸っぱい中に、ほのかな苦味を感じます。

「夏みかん」の旬

「夏みかん」の収穫時期は、4月中旬~5月下旬ごろです。

他の柑橘類と同様に実が黄色く、色づき始めるのは秋頃です。
この時期の「夏みかん」は酸味が強すぎるため、酸を抜くためにあえて収穫せずに
そのまま年を越して、熟成させ酸を抜いてから収穫をします。

「夏みかん」の選び方

全体的に濃い黄色に、ムラがなく色づき、表面に変色や傷がなく、張りがあり
ヘタの部分が緑色で、手に持つとずっしりと重みのあるものを選びましょう。

「夏みかん」の保存

「夏みかん」は、常温で風通しのよい場所で保存します。
冷蔵庫で保存する場合は、ポリ袋に入れて保存期間の目安は1〜2週間ほどです。
乾燥が苦手な果物なので、できるだけ空気に触れないように保存します。てください。
乾燥すると苦味が出やすく、果肉がパサパサになります。

「夏みかん」の食べ方

皮を剥いてそのままでもおいしく食べられますが、マーマレードやジャム、ゼリーなど
スイーツに使うと、爽やかな香りや甘酸っぱい風味を楽しむことができます。

酸味を活かして「夏みかん」の果汁をポン酢やドレッシングにして使うと
「夏みかん」の爽やかさを活かした料理を楽しめます。

私は、「夏みかん」をマーマレードにしたり、また作ったマーマレードを活用して
パウンドケーキを焼いています。
甘い中に、果肉の酸味、皮の苦みとが微妙に合って紅茶と一緒に頂くと
とても贅沢なティータイムになります。

「夏みかん」は、冬に収穫するのはなぜ?

美味しい「夏みかん」は、1月頃冬の寒空の下で収穫されています。
収穫したばかりの「夏みかん」は、とても酸っぱい!

夏に、食べる「夏みかん」の酸度は約1.3度。
収穫したばかりの「夏みかん」の酸度は約1.8度。レモンの酸度(約2度)に近い数値なので
かなり酸っぱいというのがわかりますね。
収穫したばかりの「夏みかん」は酸度が高いので、「減酸」という酸を抜くために
貯蔵庫で保管されます。

冬に収穫された「夏みかん」は、自分の身を守る生存本能により果実に含まれるクエン酸を
消費するのです。「夏みかん」を貯蔵することで、旬を迎える初夏には酸度が低下して
ほどよい酸味の「夏みかん」となります。

旬の初夏まで樹になった状態にして、春先に「夏みかん」の樹が花や芽をつける時
栄養分を多く必要となり果実の栄養分や水分が、吸い取られ実がスカスカになります。
「夏みかん」を冬に収穫するのは、実の詰まった「夏みかん」を減酸して美味しい「夏みかん」
にするためなのです。

家の庭で実をつけた「夏みかん」は、酸味が少し抜けた3~4月頃に
収穫して、美味しく頂きましょう!

まとめ

今年は、大きな「夏みかん」がたくさん収穫できました。

樹を植えた頃は、花が咲いた後小さな実をつけては落下して大きくなりませんでした。

少しずつ大きくなり、緑色から黄色に変化していく様子を見るのも

とても楽しいものです。

店先で「夏みかん」を見かけたら寒い時期に収穫されたことを

思い出してくださいね。

 

 

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