春節(旧正月)とは?2021年いつからいつまで?由来・習慣・祝い方

生活

「春節」とは、旧暦(太陰暦)の正月のことです。

日本では「旧正月」とも言います。2021年は2月12日が「春節」に当たります。

春節前日は、旧暦の大晦日です。

春節の起源は、秦の始皇帝の時代から行われていた祈年祭という年初めの行事です。
祈年祭は、一年の農事が終わった旧暦1月1日に天地の祖先や神々の恩恵を報告し
新年の豊作を祈る祭りです。

旧暦12月23日か24日にかまどを祭って年越しの準備「忙年」をします。
春節の祝いは、かつては旧暦1月19日まで続いましたが現代では、旧暦1月15日までが一般的です。

中華民族の最も盛大で伝統的祭日である春節は、中華民族の思想信仰、願望と理想、文化心理と生活娯楽の集合体を表現し、厄除けと幸福と厄除け、娯楽や飲食を賑やかに披露するものです。

春節を通じて親類や家族や親類が集まり、故郷の人々に挨拶をすることで
人々が心の絆を深める重要な祝日として深く根付いています。

華僑の人々の移住や中華文化の伝播などによって、一部の地域や国で春節を祝う習慣があります。

春節の名称

現在の旧暦の「正月一日」は、歴史的には「元旦」「新元」「新正」「正日」「元辰」「三朝」「上日」、「元日」などと呼ばれてきました。
現在の旧暦の「正月一日=春節」という概念は、中華民国政府に作られ提議されたもので古代に
ありませんでした。
この時代には西暦が導入され、旧暦は農事を行う基準として旧暦は残ることになりました。

1949年9月27日、「西暦紀年法」を中国人民政治協商会議の第1回全体会議で採用を決定し
旧暦の正月1日は「春節」西暦の1月1日は「元旦」となりました。

伝統的習慣

正月用品を購入

各地で習慣の違いはありますが、お歳暮の贈答や春節の準備は全国で行われています。
「弁年貨」とは、「正月用品」を買う一連の準備のことで春節を過ごすための重要な活動です。

かまどの神を祭る

旧暦12月23日か24日にかまどを祭ります。
かまどを祭る民間の習慣は、火を崇拝する昔の人の習わしに源を発し
かまどの神の責務は、かまどの火を掌握して飲食を管理することですがその後、
世の中の善悪、災いと幸福にも関わるようになりました。
かまどを祭ることは、数千年の歴史があって庶民が「衣食に困らない」という願望を表したもです。

大掃除

「大掃除の日」と呼ばれているのは、旧暦旧暦12月24日です。
各家庭は生活環境を掃除します。
ドブをさらい、蜘蛛の巣を払って、カーテンや布団を洗ってさまざまな道具を洗います。
埃を掃くことは、すべての不運や貧乏運を掃き出し来年の良運を祈る意味があります。

春聯を貼る

伝統的な新年を祝う中国の習わしで、家々に縁起の良い言葉が書かれた赤色の紙「春聯」を、旧暦12月28日、29日、30日に貼ります。
お祝いの雰囲気を盛り上げて、人々の新しい1年に対する願いを託しています。

年越し料理

古代の年の瀬の祭儀が起源となり、神霊を祭って祖先と団らんの食事をする習慣です。
年越し料理は、とても多彩で重要な意味があります。
新年の食事の前に神に礼拝し、その儀式後に食事が始まります。
普通は鶏、ソーセージ、魚、生ニンニク、レタス、干し牡蠣、蓮根、野菜、腐竹、など縁起の良いものを食べます。

お年玉

大晦日の食事後、年長者が「紅包」と言われるお年玉を年下の者に送ります。
一説に、お年玉は祟りを抑え、年少者はお年玉をもらう1年をと無事に過ごすことができると
言われています。
お年玉は、鬼除けと魔除けを意味し平安を守ります。
特に祟りを受けやすいと考えられている子供の祟りを、駆除する意味があります。

神輿行列

人々がその他のお祝いの日や新年、諸神生誕の日に、神廟の中に行って神像を神輿に乗せて
神輿を持ち上げて民衆の中を練り歩きます。
民衆の礼拝と線香を受け、時に神様が民衆の中に降りてあたりを見回すと、
世の中の平安が守られるといいます。
つまり、神に供え物をして、厄を除け、幸福を祈願する行事なのです。
神輿行列は、途中で太鼓やドラ、チャルメラ、獅子舞、神の偶像、龍舞、旗、劇、灯籠、曲芸
楽隊演奏など多彩な芸人を伴って賑やかに行われます。

歳神を祭る

春節の朝に、新年を迎えてその年の歳神様を祭ります。る
「歳」は「太歳」とも呼ばれ、民間信仰の神様です。
歳は、「十干十二支」を周期とし、全部で六十人の歳神様がいらっしゃいます。
春節の伝統習慣で最も長い歴史を持ち、広東省の一部に古い形が残っています。

廟会

神様を祀る廟で行われるお祭りのことです。北京地壇廟会と広府廟会は中国の二大祭りと言われ
武術大会、伝統芸能、人形劇などさまざまな見世物を楽しみに人々が訪れます。

新年の挨拶

旧年を送り新年を迎えて、お互いに美しく祝意を表す習慣が新年の挨拶です。
旧暦1月2日、3日から親戚を訪ねて新年の挨拶をします。
現在でも行われている「年賀状」の習慣は、古代中国の新年の挨拶に由来しています。
宋代には、新年のあいさつ用の年賀状が貴族の親族の間で使われていたそうです。

爆竹

新年が来て家の門を開けて最初にするのは、爆竹に火をつけて爆音を響かせることです。
中国の特産品の爆竹は、起源は古く、爆竹の発展過程については「かつて爆竹は、真竹に火をつけていたが、後代の人が紙に巻き今の爆竹になった」と「通俗編成優」という書物に記載されています。爆竹を鳴らす目的は、神様を迎えて鬼を追い払うことです。

まとめ

日本国内でも長崎、神戸、横浜の中華街では、春節のお祝いをしているのを見かけます。

新暦と旧暦の違いによって、新年を祝う時期がずれるからです。

日本での新年を迎える準備ととても似ていますね。

年賀状も中国で使われていたのには、驚きました。

新年を迎える気持ちに、国境はないようですね。

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