チュニジア料理や地中海料理になくてはならない唐辛子調味料の「ハリッサ」!
古くから海外では使われていて、今日本でも注目が集まり売り切れが続いている「ハリッサ」です。
人気を集めている「ハリッサ」の魅力や特徴、美味しい食べ方など調べてみました。
ハリッサとは?
ハリッサ(Harissa)とは、ペースト状の唐辛子で作られ調味料のことです
主材料は、唐辛子の他、塩、オリーブオイル、パプリカ、クミン、キャラウェイ、コリアンダー、
ニンニクなどが使わ、見た目が真っ赤で刺激的な辛さがあります。
いろいろな材料を混ぜて作るので味わいが奥深く複雑な味が特徴です。
また、塩気が効いているので、料理の味を引き締まります。
「ハリッサ」の名前の由来?
ハリッサ(Harissa)という名前は、アラビア語の「harasa」に由来しています。
「harasa」には「叩く」「バラバラにする」などの意味があり、ハラッサが多く使用されている
チュニジアでは、「チュニジアの肉料理・魚料理の象徴」や「チュニジアの国民的調味料」
と呼ばれています。
チュニジアとハリッサの関係
「ハリッサ」は、チュニジア料理になくてはならない調味料です。
羊肉や魚介などの煮込み料理、豆を使ったサラダ、クスクスを使った料理などには
必ず「ハリッサ」が添えられています。
「ハリッサ」がこれほど使われているのはなぜでしょう?
「ハリッサ」はスペイン占領下以降に誕生
1535~1574年頃、スペイン占領下だったチュニジアなどマグリブ諸国に唐辛子が
輸入され始めました。
スペインに占領される以前に唐辛子は「コロンブス交換」により新世界(新大陸)から旧世界へと渡っていました。
マグリブ諸国がスペイン占領下となってから、マグリブ料理へ唐辛子が導入されたようです。
チュニジアはスパイスが豊富
特にチュニジアでは、唐辛子を使うことが多かったため「ハリッサ」が誕生したそうです。
「ハリッサ」にはさまざまなスパイスが使われているのは、チュニジアが「ローマの穀倉地帯」と呼ばれる食料に恵まれていたからです。
こうした歴史的・地理的背景から「ハリッサ」は誕生しました。
「ハリッサ」3つの魅力!
辛味が強くパンチ!
「ハリッサ」の最大の魅力は、辛味が強いことです。唐辛子を大量に使用しているため
スパイシーで見た目以上に強い刺激を加えることができるのです。
「ハリッサ」の辛さは、使う唐辛子の品種によって異なり、スコヴィル値が4~5万程度のチュニジア産の唐辛子を使っています。
何にでも会って使い勝手がよい
「ハリッサ」の魅力は、どんな料理にもあわせることができることです。
地中海料理のケバブやクスクスなどにも使われ地中海生まれの調味料です。
日本では、中華や和食に合わせることが多い万能調味料として知られ
刺激的な美味しさがクセになってしまいます。
手軽なエスニック感!
「ハリッサ」には、クミン、キャラウェイ、コリアンダーなどが使われてるものもあり
使うだけで、地中海料理のような味わいにすることができます。
地中海料理に多いや豆のサラダ煮込み料理などにスパイシーな「ハリッサ」を使うと
とても美味しくなります。
ハリッサの美味しい使い方
魚料理や肉料理に使う
塩コショウだけでローストした魚料理や肉料理に、「ハリッサ」をつけて食べるのも美味しいです。「ハリッサ」には、オリーブオイルやニンニクが入っているので魚料理や肉料理などの
料理の味を引き締めてくれ、ワインとの相性もとても良いです。
トーストに!
ペースト状の「ハリッサ」を、フランスパンや食パンなどに塗ってトーストしても美味しいです。
チーズ、サーモン、ツナ、オリーブなどをトッピングすると、カナッペが簡単に出来上がります。
ヨーグルトと「ハリッサ」を混ぜて塗ると、マグリブ風(モロッコ風)のトーストになり
楽しむことができます。
スープやサラダに使う
味の変化や味の引き締めに使うことが多い「ハリッサ」は、豆のサラダやクスクス・ブリック(卵の包み揚げ)に添えたり、パスタやスープなどに加えたりするのも一般的です。
その他にオムレツなどに、食事の途中の味変に「ハリッサ」を使ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
地中海生まれの「ハリッサ」は、チュニジア料理にはなくてはならない唐辛子調味料です。
日本で販売されている「ハリッサ」は、中華料理や和食に使ってもとても美味しく
辛いものが好きな方には、お勧めの調味料なの購入して味わってみてくださいね。
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