自閉症と2歳で診断された切り絵作家星先こずえさん・いい子でも油断大敵(長女の幼児期~小学校)

子育て
自閉症、姉、抱きしめる

日本各地で個展を開催している星先こずえさん

2歳の時に自閉症と診断された。

洋画家である城戸佐和子に師事し、「切り絵作家」として活動を始めた。

こずえさんの作品は、クレヨンと絵の具でカラフルに彩色した

自作の和紙を使用して、障害の壁を超越した創造力豊かな世界を

魅力的に表現しているのが、特徴です。

最近では、素材として古布も使用し今までにないインパクトが

感じられる作品になっています。

このような作品を作れるようになるまで、こずえさんに寄り添った

母薫さんが記録した奇跡の成長記録(長女の幼児期~小学校)をご紹介します。

もう一つの宝物

恵子のことばかり話してきたが、もう一人の娘である長女もまた、私の最高の宝物だ。

恵子がいるから、彼女には寂しい思いをさせた部分もあるだろう。

でも、恵子がいるからこそ、私なりに、長女にも気配りをしながら愛情をふりそそいでこられた。

長女は、恵子よりも2歳8ヶ月年長で、学年は2学年違う。

恵子が幼い頃、私はいつもおんぶをしていたから、恵子のことは

「母親の背中にくっついている物」という印象だったと言う。

落ち着いて、器用な娘だった。

幼い長女が上手にはさみを使っているのを見て、私は

「やはり手先の器用な子は、落ち着きがある。」と勝手に思い込んでいた。

そして、恵子には、手先を使うことを何でもいいからどんどんさせた。

長女は、絵を描いたり、工作をしたりするのが得意だった。

毎日、いろいろな物を作った。

テレビ画面を作り、その中で出演者になり、いろんな作品を私たちに見せた。

段ボール箱に入った荷物が届くと、中身よりも段ボールが歓迎され、いろんな作品に変化した。

そんな日々が、恵子にどれほどの良い刺激になったかしれない。

小学校になり授業参観に行くと、たいがい絵か作品が飾ってある。

目立って上手い作品の名前を見ると、いつも長女だった。

親バカの満足感を覚えさせ、私の気持ちをこっそり満たしてくれた。

恵子のことで、手も心も奪われていた。

まだ1年生の長女に聞いた。

「お母さんに一番して欲しいことって、なあに?」

すると、彼女は即答した。「美味しくて、楽しい食事!」

毎日、恵子にさせるべきことで頭がいっぱいになり、バタバタした食事になっていることを反省。

でも、彼女の要望を満たす余力が、私にはなかった。

知恵を絞り、気持ちだけでも表現することにした。

それは、食事の彩りに気を使うこと。

パイナップルの黄色やさくらんぼの赤で、私の気持ちを伝えた。

長女は、優秀でもなければ目立つ子供でもなかった。

しかし恵子とは正反対に、先生の話がしっかり耳に入っていたから

余計な心配をする必要はなかった。

そういう彼女にも、年に1度や2度は、不機嫌な時期がある。

学校で嫌なことや疲れることがあったのだろうと想像は、するけれど彼女は何も訴えてこない。

そういう時には、朝、彼女を起こすのにいつもより10分ほど早く行く。

そして、彼女の布団に入り抱きしめる。

時間になると耳元で「そろそろ起きようか。」とささやく。

それを、1週間続けると、いつものお姉ちゃんにもどっていた。

恵子さんのお姉さん、小さいながらに毎日のお母さんの大変さを理解していたのですね。

理解していたからこそ、態度に出ても言葉にして言うことは、無かったのでしょう。

子育て中のお母さんは、毎日が戦争。まして恵子さんのように障害があると

その子にかかりっきりになり、兄弟へ気にはなっても、自分に余裕がないと行動に移すには

難しいです。でも薫さんの凄いところは、自分の気持ちを伝えようと工夫をすることです。

困難にぶつかったとき、自分ができる範囲での工夫を考えだせるのはとても

素晴らしい事だと思います。

まとめ

手がかからない子ほど、安心して見過ごすことが多いものです。

2人目の子供が、生まれた時など1人目の子供が赤ちゃん返りして

困ったお母さんも多いのではないかと、思います。

それも、お母さんの自分への愛情確認行動の1つなのですね。

なにもできなくでも、ぎゅっと抱きしめてあげることは、できますね!

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自閉症と2歳で診断された切り絵作家星先こずえさん・「嫌だ!」が言えない長女(小学校~中学校)

 

 

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