幼児の手先の器用さ・集中力・吸収力抜群の脳にするには?

子育て

蝶結びができますか?

卵が割れますか?

針に糸が通せますか?

自分で爪切りを使えますか?

たかが4つの課題ですが、全部できる子の最年少は何歳か

全部できない子の最年長は何歳か

それは、定かではありません。

でも、できるできないは別として10歳でもいまだかつてやったことのない課題が

あるとなると、ちょっと考えてしまいます。

幼児の手先の器用さ

お母さん方、日常生活の中の様々な「指先を使う作業」について
我が子は、できるのかできないのか
是非一度チェックされてみることをお勧めしたいと思います。

そして、まだやったことのない手作業はなるべく早く
体験させてあげてみてはどうかと思います。

子供たちを見ていると、手先の不器用な子が年々増えているように感じます。

「消しゴムを上手に使えない」

「力を入れながら鉛筆をスムーズに動かすことが難しい」

「手で持つ鉛筆削り器に差した鉛筆を上手くクルクルできない」

「定規を使って直線が引けない」

「コンパスで円が書けない」・・・

そういう子が増えていう気がするからです。

「手先の器用さ」と「学力の高さ」はかなり結びついていると思われます。
力の入った文字をきちんと書ける子、消しゴムで消したいところだけを消せる子
鉛筆を上手に削れる子は、学習への集中度も高く、順調に進むことは明らかに多いです。

その理由は、針に糸を通す作業や爪を切ることを思い浮かべたらすぐにわかります。
要するに、自分の指先から目を離さない。指先に意識を集中させざるを得ないのです。

かかる時間に多少の差はあれ、目を離さなければ成功するし、
目を離したら失敗するわけです。

「器用さは、集中力の差。手作業は集中力を高めるがめの絶好の訓練になる」
と考えて良いと思います。

3歳の子に爪切りは、ちょっと危なっかしい気もしますが、
どんな手作業にも学年相当などありえません。

ジグソーパズルや紙切り遊びなどに加え、子供には幼い頃から
色々な手作業にどんどん挑戦させてあげていただければと思います。

指先の器用さが増すにつれて、学力の伸びも必ず早まっていくはずです。

幼児の集中力

幼児というのは、実にきまぐれです。

ラグビーボールみたいなもんで、どっちへ跳ね返るやらわからない
予測がつきにくいものです。

たとえば、今日は漢字カードを30分もやったのに
明日はまったくやりたがらない。

一瞬前まではご機嫌でカード遊びをしていたかと思うと、
次の瞬間にはジグソーパズルに興味を奪われている。

そんなことが普通に起こります。

今日うまくいった方法でそのまま明日も上手くいくとは
限らない。

Tomorrow is another day.

まさに「明日は明日の風が吹く」というのが幼児の特性であり
かれら(まだ幼児性を強く残している子)とコミュニケーションするときに
忘れてならないキーワードの一つだと思います

とはいえ、そのまま放っておいたらいつまでもそのまま
変わることはありません。

その日好んでやるもの、そのとき夢中になってやっているものを
巧に利用しながら徐々に、集中して取り組める時間を伸ばし、こちらのススメに応じること
(無視しないこと)を覚えてもらいたいと思っています。

気まぐれは幼児の持ち味であり魅力ですから、
それは、それで生かしつつ指導してあげたいところです。

幼児のうちに作られた素地は、決しておおげさでなく
10年後、20年後も生き続けます。
そこを、絶対に忘れないことが大切です。

吸収力抜群の脳にするには

生まれたての赤ちゃんの脳は、約400g。
成人の脳は、1300~1500gと言われていますから
その時点で、30%程度は、完成していることになります。

ところが、他の多くの部品(消化器・呼吸器など)が
ちょっとずつ完成度を増しながら10歳程度でようやく50%に
届くかどうかという過程をたどる中、脳という部品だけは
生後すぐから急速に発達するのです。

2歳で60%、3歳で70%、4歳で80%、6歳で90%、7歳で95%・・・
という具合に、恐ろしいと言えば恐ろしいことだと思います。

出来立てのホヤホヤじゃまだ柔らかくて危なっかしいなんて
躊躇していると、あっという間に固まってしまいます。

柔らかいうちに注ぎ込む栄養は、どんどん吸収してくれるが
固まって行くにつれて吸収力が弱くなる。それが脳の性質なのです。

幼児期の脳は、まだ柔らかく、抜群の吸収力を持っています。
だから、走り回りながら聞いていたお経を知らぬ間に覚えてしますとか
ヘッドライトの部分を見ただけでその自動車の名前を言い当てられるようになるとか
そういうことが起こります。

大人の固まり切った脳には、不可能なことです。

まとめ

子供の能力は、無限大!

大人が限界を決めてしまったら、それ以上は伸びない。

大人の接し方次第で、子供の能力を伸ばすことは可能。

「まだ小さくて可哀想!」でなにもしてあげないのは

「もっと可哀想!」なことに気づいて欲しい。

働きかけの絶好の期間をムダ過ごしたら、勿体ない!

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