2020年2月、コロナウイルスが流行し始め飲食店や学校が休業・休校となり
3密を避けて、消毒の徹底やマスク着用が求められ感染予防をする一方で、感染者や死亡者が増加。
年が明け、もうすぐ1年になろうとしています。
約100年前、当時の世界人口の1/3以上が感染しそのうち2,000万~4,500万人の命を奪った
「スペイン風邪」のパンデミックという過去に目をやり、過去の厄災の軌跡から
現在に学ぶべきことがあるのではなかと調べてみました。
「スペイン風邪」
スペイン風邪は、1918年(第一次世界大戦直後)から1920年まで3年かけて3度の流行を繰り返し、世界中で少なくとも4000万人以上人の命を奪ったA型インフルエンザの感染によるものです。
「スペインかぜ風邪」は、スペインから感染していったものではありません。
「スペイン風邪」と呼ばれるインフルエンザパンデミックが起こった頃は
第一次世界大戦5年目に突入し各国は情報の統制を行っていました。
そういう状況下で中立国のスペインから情報が広がったので「スペイン風邪」という
名前が付けられたのです。
「スペイン風邪」は、アメリカから多くの若い兵士たちが大型船でヨーロッパへ向けて
派兵される中、船内がクラスターとなり世界中へ感染が急速に広がっていったのです。
日本への感染は、1918年9月末から10月初頭にかけて船舶を通じて上陸しました。
「スペイン風邪」が終息して約2年後の1922年に、当時の内務省(同省衛生局、以下内務省)が
まとめた報告書『流行性感冒「スペイン風邪」大流行の記録』において
日本におけるスペイン風邪の流行を第1回、第2回、第3回の3つに分けています。
スペイン風邪のパンデミックは、1回でなく、大きく数回の波を経て3年をかけて
終息したという事になります。
感染者数は、世界で6億人、死亡者数は2000万人~4500万人と言われています。
日本の感染者数は2380万人、当時の日本人口が5473万人なので約人口の半数以上が感染し
死亡者が22万人~38万人と言われています。
このことから、世界の致死率は3~7%に対して、日本は1~2%と低い致死率です。
しかし、人口の約半数が感染したという事実もあるのです。
三年間で、約三回の波が来たと言われていて、第一波感染者数が2117万人、第二波は241万人
第三波は22万人と10分の1ずつ感染者は減っています。
しかし、致死率に関して第一波が1.22%、第二波が5.29%、第三波が1.65%となっていて
第二波の感染者数は減っていますが、致死率は高くなっています。
この原因は、ウィルスの型が変わったからではないか?言われています。とされています。
「スペイン風邪」と「コロナウイルス」を比較して
コロナコロナと騒がれてもうすぐ1年になろうとしています。
現在わかっていることは、原因はコロナウィルスであるということです。
もうすぐ1年になろうとしていても未だ感染者や死亡者がいるということです。
世界での感染者9700万人以上、死亡者が200万人以上
日本の感染者が36万人以上で死亡者が5000人を超えています。
型が変わりつつあるということもわかってきました。
武漢型~ヨーロッパ型、東京型とも呼ばれウィルスはどんどん形を変えています。
もし、スペイン風邪と同じ道をたどるとしたら、年明けにの一年後あたりに
第二波がやってくるかもしれません。そして感染者は低いですが
致死率は高くなる可能性があるようです。
あくまでも、これはスペイン風邪の話です。
絶対に同じことが起きるかは誰にも分りません。
ワクチンが開発され、収束に向かいつつあるような話もありますが
第二波第三波が来るかもしれない、収束するには三年ほどかかるかもしれない。
100年前のスペイン風邪の時よりは、技術は発展して昔よりも広い範囲で
人の往来が多なっています。
まとめ
100年前に起こっていたパンデミック。
過去に起きた事柄から学習し、一刻も早い収束を願う共に、間違いのない確かな情報収集をして
各自体調管理を行って、感染拡大防止に努めましょう。
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