自閉症と2歳で診断された切り絵作家星先こずえさん・自閉症の症状に当てはまる恵子

自閉症、症状、狭い空間 子育て
自閉症、症状、狭い空間

日本各地で個展を開催している星先こずえさん

2歳の時に自閉症と診断された。

洋画家である城戸佐和子に師事し、「切り絵作家」として活動を始めた。

こずえさんの作品は、クレヨンと絵の具でカラフルに彩色した

自作の和紙を使用して、障害の壁を超越した創造力豊かな世界を

魅力的に表現しているのが、特徴です。

最近では、素材として古布も使用し今までにないインパクトが

感じられる作品になっています。

このような作品を作れるようになるまで、こずえさんに寄り添った

母薫さんが記録した奇跡の成長記録(自閉症の症状に当てはまる恵子)をご紹介します。

自閉症の様子(幼児期)

自閉症関係の本を読むと、書いてあるほとんどの症状が恵子に当てはまるので、

「本当に、この子は自閉症なのかしら?」と悩む必要もなかった。

まず、何と言ってもい多動。

自由にさせると目で追うのも大変で、あっという間に道路へ飛び出すから

「無事故」が日々の第一目標。

地面の上ばかりでなく、いろんなところに登っていく。

普通の子供には登るという発想がないようなところを登る。

危ない事ばかりするのに、怪我は少ない。

運動神経抜群のように見えるが、小学校に上がっても

スキップをしたり、縄跳びをすることはできない。

洗顔、洗髪、歯磨き、着替え、睡眠・・・すべてのことを嫌がる。

何かさせようとすると、「ヤダーッ!ヤダーッ!」と叫ぶ。

気に入らないことがあると、パニックを起こす。

特に洗髪の時は、折檻でもされているかのように泣き叫ぶので

1ヶ月に1回しか洗えなかった。

同じアパートの人には、「そろそろ髪を洗うから、叫び声が聞こえても

きにしないでね。」と断っていた。

1度着た洋服は、脱ぎたがらないので、困った。また、寒くても上に何か着るのを嫌がった。

そして、昼間は絶え間なく動き回っているのに、夜になっても部屋の中をぐるぐると回り出す。

毎晩、気がつくと意味も無く徘徊していた。

後年、感覚障害があると聞いて納得する。

暑さ寒さを感じない。満腹感や空腹感がない、疲れも感じない子だった。

睡眠障害があるということは、母親に休憩時間がないということ。

恵子が幼い時には、昼寝の時間に主婦の仕事がしたいのに、それが出来なかった。

私が髪を切りに美容室へ行くには、長時間かけやっとのことで寝かしつける。

走って近所の美容室に行くが、すぐに起きてしまう心配がある。

美容室の人に途中で我が家へ行ってもらい、ベランダからこっそり部屋をのぞいてもらっては

恵子の無事を確かめた。

自閉症児を育てる際に、一番大変なのは自由に動けない空間にいる時である。

バスに乗るのは、15分間でもスリル満点。なんとか椅子に座らせたいが

あまり押さえつけると奇声を発する。

ほんの狭い範囲だけで自由にさせているつもりでも、運転手さんに注意される。

「自閉症なので、すいません。」と断っても、その当時の相手にとって

「自閉症」とは意味不明の言葉でしかない。

たとえ障害児手帳があろうと、だれからも、何も手伝ってもらえない時代だった。

転勤族なので、身内の手伝いもない。

泣いている暇もない。

私はストレスがたまると、部屋のカーテンを閉めて、大声で叫んだ。

「バカヤロウーッ!負ケテタマルカーッ!!」

24時間休憩なしの1日、それが365日。

全く自分の自由な時間もなく、恵子さんと一緒にいる時も

全身で気をつかい、体も心も折れてしまいそうですね。

改めて、薫さんの強さを感じました。

まとめ

健常児の子育てでも、身内の手伝いがないといろいろな面で苦労します。

薫さんのように美容院に行くにも、外出する時も迷惑をかけないようにしても

注意をされ、理解もされず辛いですね。

自分の時間という息抜きの時間がないと、体力的にも精神的にも

疲れ果て、世話をしている側が倒れてしまいます。

ストレス発散するにも、外出して気分転換もできないので

発散の仕方も考えてしまいますね。

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自閉症と2歳で診断された切り絵作家星先こずえさん・自閉症児の不思議な世界

 

 

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