グリセリンの種類・特徴・安全性を知って有効活用しよう!

生活

「グリセリン」は、多くの化粧品に使用されている成分です。

1度は成分表などで目にしたことがある名前ですね。
でも、どんな成分なのか知っている人はどれくらいいるでしょうか?

グリセリンは、化粧品だけでなく食品添加物や医薬品など幅広く使用され
特徴は、すぐれた吸湿性を持っていることです。

グリセリンの種類や特徴、グリセリンを使ったお手製の化粧水の作り方を紹介します。

グリセリン?

グリセリンは無色透明の粘性のある液体でアルコールの一種です。
海藻や植物などに多く含まれていて、私たちの身体の中にも中性脂肪として存在します。

水に溶けやすく、甘味があるので医薬品や化粧品、食品添加物と幅広く使用されています。

吸湿性が強いので、保湿剤として手作り化粧水を作ることができます。

グリセリンは、ドラッグストアや薬局で簡単に購入できます。
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化粧品成分グリセリンの特徴・安全性

グリセリンは、化粧品にも多く使用されています。
化粧品成分としてグリセリンを使用するを目的は、

・肌の水分量をキープするすぐれた吸湿性
・特有の粘性をキープする(乳液やクリーム)
・質感の調整
・温感をもたらす

すぐれた吸湿性のあるグリセリンには、角質層の水分を保ち肌に潤いをもたらします。

グリセリンはヒアルロン酸と相性が良いので、グリセリンの働き(水分を掴む)と
ヒアルロン酸の働き(水分を抱え込む)によって、保湿力を発揮するのです。

グリセリンのアルコール成分は殆ど蒸発しない

水と混ざることでグリセリンは、発熱する性質があります。
「アルコール類は蒸発する?」と思われたかも知れませんが、グリセリンは
「多価アルコール」に分類され、ほとんど蒸発しません。

最近の「温感クレンジング」は、グリセリンの発熱性を利用したものです。

グリセリンの安全性

JETOC(社)日本化学物質安全・情報センターは、「グリセリンが皮膚に刺激を及ぼす可能性は低い」と示していて皮膚への危険性はほとんどありません。

メーカー独自の研究でも、グリセリンの研究も行われていますが
ごくまれに軽度な皮膚刺激が見られますが「皮膚刺激なし」と結論づけています。
食品添加物として、その安全性から使用されています。

グリセリンの種類

グリセリンは、「植物性グリセリン」「合成グリセリン」の2種類に大きく分けられます。

植物性グリセリン

主に、ヤシ油やパーム油を分解精製し作られています。
植物性グリセリンは、化粧品で使用されています。

合成グリセリン

石油化学原料を利用して作られ、純度が高いので多くの医薬品に使用されています。

グリセリン使用のお手製の化粧水の作り方

グリセリンを使用したお手製の化粧水の作り方をご紹介します。
肌の乾燥状態に応じて濃度を調整可能ですが、初めて作る人は
濃度が5%の化粧水を作りましょう。

(1)用意するもの

グリセリンを使用した手作り化粧品の作り方

・グリセリン 5ml(小さじ1)
・精製水 100ml
・容器(できればガラス製のもの)

精製水とグリセリンはドラッグストアや薬局で購入できます。
グリセリンは、100ml500円、精製水は500ml100円程度です。

グリセリンは薬品コーナー、精製水はコンタクトレンズ用品のコーナーにおいてある場合が多いので、見つからない場合は店員さんへ確認してみてください。

 

ガラス製のものが衛生面から好ましいです。
事前に煮沸消毒(熱湯消毒)をして、よく乾かしましょう。
ガラス製ではない時は、消毒用エタノールを使用し中身をしっかり乾かしておいてください。

「専用スポイト」があると便利です。

100円ショップの化粧品コーナーなどで販売されています。
(計量カップや計量スプーンの使用もOK。)

(2)作り方

しっかり手を洗い、「グリセリン」「精製水」を容器に入れ、よく混ぜ合わせたら完成。

5%の作り方に慣れたら、グリセリンの濃度を10%(10ml)にしても良いです。
化粧品に配合できるグリセリンの濃度は10%が限度でそれ以上入れると
かえって肌のうるおいを奪って乾燥してしまいます。

防腐剤や保存料などが一切含まれていないので、空気に触れると劣化が進むため
お手製の化粧水は冷蔵保管して、1週間で使い切りましょう。

基本の作り方を覚えて、精油や保湿成分をプラスしてアレンジ可能です。

例えば、相性の良いヒアルロン酸をプラスして、肌の保湿力がアップ!

精製水を「ローズウォーター」に変えて、香りを楽しむこともできます。
光毒性のある「アンジェリカ・ルート」「レモン」「グレープフルーツ」「ベルガモット」は
使用しないようにしてくださいね。

グリセリンを使用する時の注意事項

肌に直接塗らない

大気中の水蒸気を取り込むほど、グリセリンは吸湿性にすぐれています。
肌に薄めずに直接塗ると、肌の水分まで奪って、肌荒れや乾燥肌を引き起こします。

濃度が10%を超えるグリセリン化粧水を作ったり、肌に直接つけたりしないようにしましょう。

容器を密閉!

グリセリンの入った容器のキャップを閉め忘れると、グリセリンの性質上空気の水蒸気を吸収して
容器中のグリセリンの濃度が下がります。

粘性がはじめはあっても、グリセリン濃度が下がると粘性が失われてしまうので
キャップはキチンと閉めましょう。

まとめ

食品添加物、医薬品、化粧水と幅広く使用される「グリセリン」は

吸湿性にすぐれ、角質層の水分を保ち肌の乾燥を防ぐ効果があります。

上手に活用して乾燥肌をケアしましょう!

 

 

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