片頭痛の痛みの特徴は、こめかみから目のあたりにズキズキと心臓の動きに合わせた
リズムの痛みがあります。
嘔吐や吐き気を伴い、温度や・気圧・音・光の変化に対して敏感になることも多いです。
個人差がありますが、1ヵ月に1~2度、多い人は1週間に1度などの周期的で痛みが起こり
体を動かすことで痛みが増し、日常生活に支障を来たすこともあります。
原因ははっきりとわかっていませんが、脳の血管を取り巻いている三叉神経の炎症が
関わっていてと考えられ20代~40代の女性に多く、頭痛が生理前から生理中にかけて起こります。
女性ホルモンとの関係性も疑われているようですが、男性にも起こっています。
原因
脳の視床下部が、何らかの理由で刺激されると、顔の感覚を脳に伝える三叉神経に
炎症が起こります。
また、脳の血管が急激に拡張すると、独特の脈打つような痛みが生じると言われてますが
はっきりとした原因はわかっていいません。
女性ホルモンの分泌や自律神経、食欲、睡眠などをつかさどっている脳の視床下部は、
寝すぎ、寝不足、ストレス、疲労、空腹、ストレスからの解放、強い光、大きな音
強いにおい、気圧、人ごみ、温度、湿度の変化、喫煙や飲食、更年期、出産、排卵や月経
日常生活の環境や行動の変化、女性ホルモンの変動などが片頭痛が起こると言われます。
電車からの窓越しの風景や、バスや車のエンジンの振動も脳の刺激に繋がるそうです。
血管を収縮・拡張させるポリフェノールなどが含むオリーブオイル、チーズ、赤ワイン
などの摂り過ぎも考えられています。
特徴
- 肉親に同じ頭痛を持つ人がいる
- 10~20歳代で発症する
- 月に平均2~6回の頭痛発作が起こる。発作が過ぎれば体調に問題はなし
- 6割の人は頭の片側に痛みがある
- 脈打つような痛み
- 動くと痛みが増し、じっとしているほうが楽
- 痛みがひどい時は、嘔吐や吐き気がある
- 頭痛の時、光や音をわずらわしく感じる
- 家事や仕事に支障をきたすほど強い痛みがある
- 頭痛の前に、空腹感、首すじの張りや生あくびなどの予兆がある
- 頭痛の前に1~2割の人は、ギザギザした光(閃輝暗点:せんきあんてん)が目の前に見える。
片頭痛のメカニズム
片頭痛のメカニズムは、まだ完全にはわかっていません。
脳の血管が収縮して前兆が起こった後、血管が拡張して頭痛が起こると考えられていましたが
最近では何らかの原因が脳そのものにあるという説(中枢起源説)や、三叉神経終末や脳血管
に原因が見られるとする説(三叉神経血管説)があります。
片頭痛は肉親に同じ頭痛を持つ人が多いので、遺伝的な要素があると考えられてるそうです。。
中枢起源説
片頭痛を起こす発生器のようなところが脳にあって、そこが刺激されると頭痛や前兆が起こるという考え方。
三叉神経血管説
三叉神経が何らかのきっかけで刺激され、その末端から炎症を起こす物質(サブスタンスPやカルシトニン遺伝子関連ペプチド)などが出ることで、脳硬膜の血管のまわりに炎症が起こって
その刺激によって片頭痛が起こるという考え方。
検査・診断
頻度、症状とその経過など診断基準の問診が最も重要になります。
脳腫瘍などの頭痛を起こす原因となる病気がないことを調べるために、血液検査、MRI、頭部CT
などの検査を行います。。
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