神社へ御礼参りに行く意味は?御礼参りに行く時の服装・時間帯・作法・注意点!

生活

神社に参拝して受験や安産などのお願いを祈願することはよくありますね。

でも、祈願が叶ったらどうしてますか?

神様への御礼参りはしたほうがいいのでは?

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

神社への御礼参りの意味や作法に関して調べてみました。

神社へ御礼参りに行く

神社にお願いごとをしてその後、神様に御礼に伺うことを「御礼参り」と言います

初詣で祈願をしたままという方もいらっしゃるのでは?
神社に「御礼に行く」ということを知らない方も多いと思います。

参拝した神社に御礼に行くことは、実はとても大切なことです。
たとえば、何かを頼まれてしてあげた時に、相手の方が御礼に来ないと「ちょっと失礼な人かな?」と感じてしまいますね。

神社への御礼参りも同じです。

御礼参り?

神社へ参拝には、よく行くと思います。

神社の前で手を合わせて、お祈りをしますが、神様の前で自分の願いや目標を宣言して
「一生懸命、達成のためにがんばります」と誓いを立てることが、お祈りの基本なのです。

神様に、祈願を成就してもらうのでなく、自ら達成するので邪魔が入らないように見守って頂く
というのが日本の神様へのお祈りする時の基本
です。

他の宗教で見られる、神様におすがりして救って頂くという事とは少し違う考え方なのです。

古来から日本では、万物に神が宿ると考えられていて川や山などの自然、道具や建物、トイレにも
神様がいらっしゃると考えられています。

こういう風土ではぐくまれた日本の神様は、奇跡を起こして助けて頂くのではなく
一緒にがんばりましょうという意味合いが大きいのです。

合格祈願であれば、「一生懸命勉強して合格を目指しますので見守っていてください」
となります。

御礼参りの意味

「御礼参り」には二つ意味があります。

一つは感謝です。

「神様に見守って頂いたおかげで成就しました。ありがとうございます。」
という、お礼です。

そしてもう一つは報告です。

参拝の時に宣言した目標が、神様にどうなったのかをご報告することです。

この二つの意味を考えると、祈願が成就したら御礼に行くのは当然の事ですね。
でも成就しなかった時、たとえば合格祈願で不合格になった時でも、その結果を神社に報告に行くべきなのです。

たとえ希望の学校に合格しなかったとしても素直に結果を報告して、これまで見守ってくださったことに感謝を申し上げるという気持ちが大切なのだと思います。

お願い事をした方のところへは、結果はどうあれ報告とお礼に行くのが
人付き合いの中でもとても大切な事です。

神様とのお付き合いもまったく同じなのです。

御礼参りいつ行くの?

御礼参りは、いつ行かなければならないという明確な決まりはありません。

一年以内と、一般的には言われています。

「目標が達成できたらその日にまずは御礼参り」を、という人もいますし
落ち着いて改めてと考える人もいます。

毎年、参拝に行く神社であれば、初詣の際にきちんと報告と御礼をする
ということでもいいでしょう。
これなら、必ず一年以内にできます。

御礼参りの時の作法

服装

参拝の時の服装に決まりはありません。私服での訪問で構いません。

御礼参りには、感謝報告の意味がありますので、少しだけ気を使った服装を心がけて下さい。

一般的にお世話になった方に御礼に伺う際、あまりカジュアルな服装を避けるのと同じです。

祈願が成就した場合には、正装で感謝の気持ちを表すのも大切です。

 

時間帯・時期

暦の中の「仏滅」は、やはり縁起の悪い日として気になりますが

「仏滅」は仏教上の決め事なので、神道の神様を奉る神社にはあまり関係ありません。

神社への参拝は、基本的に午前中が良いとされています。
「大切なことは優先して行なう」という日本人の考え方からきているのでしょう。

鎌倉時代の初期に書かれた「禁秘抄(きんぴしょう)」という書物には
「およそ禁中(きんちゅう)の作法は、神事を先にし他事を後にす。」という記述があり
宮中では、神事は他のことよりも優先するという意味です。

これは神社が決めたことではないが、夕方からは「魔の時」と考えられ
陰の気が満ちている時は、参拝には向かないとされているのです。

たいていの神社は夕刻で閉門になります。参拝は午前中の方がいいでしょう。

御礼参りにもし行かなかったら?

もし御礼参りに行かなかったらどうなるのかな。

御礼参りは基本的に、祈願した人の神様への気持ちの問題です。
だから御礼参りをしなかったからといって神様から嫌われたり、祟られるようなことはありません。

逆に、御礼参りをしたからといって神様に優遇されるわけでもありません。

日本の神様は人々と生活をともにする一面を持っているのです。
御礼参りがないことを一般の人付き合いに置き換えてみると、頼みごとばかりして御礼がない人は
あまり快くおもわれませんね。

必ず行かなければいけない、という事ではないですが神様への感謝の気持ちは
大切にしてほしいです。

御礼参りに行く時に持って行くものは?

御礼参りをする時に、どのような準備が必要なのでしょう。
御礼参り自体、通常の参拝と同じように考えて構いません。

お世話になった方へ御礼に伺う際は、御礼の品や御土産などを持参することが多いです。
神社への御礼参りも同じです。

御礼の品

定番の食べ物やお酒

神社にお参りする時にお賽銭とは別に、「奉献」や「奉納」と言って感謝の意味をこめた品を
お贈りします。

奉納の品の決まりこともありません。
一般的に神撰(しんせん)と言われる季節の果物やお酒やお米などの食べ物が奉納されます。

奉納をする場合には、奉納や奉献という表書きと氏名を記載した熨斗(のし)を品物に巻きます。
奉納する場合の多いお酒は、表書きに「献酒」と書きます。

最近ではお金で御礼をする場合が多くなっています。
昔は、お酒やお米を奉納することが一般的だったのでした。

「初穂料」という言い方は、その名残で現在お金を奉納する場合に使われています。
「お米に代えてお金を奉納します。」という意味になります。

金額の相場

お金で奉納する時は、いくら位の金額が適応なのでしょうか。

普通の参拝より少し多目のお賽銭を入れするだけでも、感謝の気持ちは十分に伝わると思います。

神社にお金を奉納する場合、「御初穂」と「御玉串」などの呼び方があり
気をつけなければならないのは「緒玉串料」と書くと、葬儀などの場合に使用する呼称なので
避けたほうがよいでしょう。

一般的に金額は、5千円~1万円くらいが妥当とされているようです。
決まりことはないので、無理のない範囲の金額で納めましょう。

神社によっては、金額が提示されている場合もあります。
事前に奉納する神社に、問い合わせしてみるとよいでしょう。

お守り

神社に参拝した際に、お守りをい頂く方も多いと思います。
お守りをいつまで持っていてよいのか、返納するにはどうすればよいかと迷っていませんか?

お守りの効力は、一般的に1年間と言われています。
1年を過ぎたら、全く効力が無くなってしまうわけではありませんが
やはり古いお守りを毎年返納して、新たなお守りで一年の目標をお祈りしたほうが
よいのではないでしょうか。

お守りは、頂いた神社にお返しするのが一番望ましいです。
遠方などでお返しに行けない場合には、近くの神社に返納することができます。

たいていの神社には、古いお札を返す場所があります。
境内の片隅など見過ごしそうな場所にあることが多いです。
「古札納め所」や「御焚き上げ所」と書かれてある場所が、返納する場所です。

お守りを返納する際は、先にお参りをして「お札を返納すること」を神様にお知らせします。
そして、普段より少し多目のお賽銭を入れます。
神社によっては、納め所にお賽銭箱が設置されていることもあります。

納められた古いお守りは、「御焚き上げ」と言って神職の手によって焼却されます。
たいていの場合、お正月や小正月(1/15)に境内で行なわれています。

遠方の神社に返納する場合は、「御焚き上げをお願いします」と一筆添えて神社へ
郵送すると対応して頂けます。
その際、御焚き上げ料が規定がある神社もあるので
事前に問い合わせをしておきましょう。

お参りする時に注意すること

お賽銭は投げない

お賽銭は神様への献上物です。無造作に投げ入れずに、お賽銭箱に丁寧にお入れしましょう。

もちろん、御礼参りの場合も感謝の意味での献上品なので賽銭箱に丁寧に納めましょう。

新しい願い事は控える

御礼参りとは、感謝報告が目的の参拝です。
新しい願い事を、同時にすることは避けましょう。

新しい願い事は、改めて参拝してお伺いするようにしましょう。

まとめ

御礼参りをする時のポイントをまとめてみました。

  • お願いをした神社には御礼に行くのが常識です。

  • 御礼参りは祈願が成就しなかった場合にも報告に行くべきです。

  • 御礼参りも一般の参拝も同じ作法でする。

  • 祈願した神社にいけない時は、同じ系統の神社や近くの神社でもの御礼参りも可能です。

  • 御礼参りの時は、新しいお願いは避けます。

神様にお願いをしたら、きちんと御礼をしましょうね。

 

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