「甘酒」は、「飲む点滴」とも言われ夏バテ防止にも
砂糖の代わりとして使う人もいるようですが、
なぜ「飲む点滴」と言われているのでしょうか?
身体には、どんな効果があるのでしょう。
甘酒は、身体にいいの?
疲労回復
米麹から作られている甘酒には、消化吸収を助ける麹菌が含まれていて
栄養を吸収し、効率よくエネルギーに替えてくれています。
米を分解して作られた甘酒は、点滴と同じ成分のアミノ酸、ミネラル、ブドウ糖、ビタミンB群が
含まれているため、疲労回復に効果があります。
善玉菌のエサになる麹菌は、免疫活動を活性化させ免疫力もあげてくれます。
熱中症予防
甘酒は、塩分と水分のバランスがよく、熱中症予防に必要なナトリウムが
40~80mg / 100㎖ 含まれています。
疲労回復、夏バテ防止にも効果があります。
便秘予防、解消
甘酒には、オリゴ糖、食物繊維がバランスよく含まれ
腸内の善玉菌を増やし腸内の環境を整えてくれます。
代謝促進
甘酒に含まれているビタミンB群の働きにより
代謝と血行をよくさせ、老廃物を体外排出してくれます。
麹菌の「ビオチン」の働きで、肌のくすみや肌荒れにも効果があり、
老化予防の抗酸化作用もあります。
美容やダイエットにもいいの?
ダイエット効果
甘酒は、血糖値をあげるブドウ糖が多く含まれているため満腹感を
感じることができます。
食前や朝食に置き換えると、栄養素を豊富に摂りながらも満腹感を感じることができるので
食事量が減り、ダイエットができます。
美容効果
美容効果のあるビオチンやビタミンB群が含まれている甘酒は、
コラーゲンを生成してしみやくすみ、目のくまや肌荒れに効果をもたらします。
甘酒のコウジ酸は、メラニン生成を抑える働きをもち、しみやそばかす予防にもなります。
「GABA」という成分によりイライラを抑えることで、ストレス肌荒れを防ぎます。
抗酸化物質の「フェルラ酸」は、細胞の新陳代謝に働きかけ老化防止作用もあります。
酒粕甘酒と米麹甘酒の違い
甘酒には、2種類の甘酒「酒粕甘酒」「米麹甘酒」があります。
酒粕甘酒
酒粕甘酒は、酒粕(米麹をアルコール発酵させたもの)に砂糖とお湯で作ったもので
アルコールが含まれています。
米麹甘酒
麹菌を、蒸した米につけて酵素発酵させたものが、米麹甘酒です。
でんぷんの甘みだけで、砂糖は入っていません。
美容や健康に良く、「飲む点滴」と言われているのは米麹甘酒です。
その他の甘酒
- 紅麹甘酒
紅麹で作られた甘酒で「漢方薬」と言われています。
血糖を下げ、コレステロール、血圧調整、血行改善効果。
ピンク色をしていて、人気のある甘酒です。 - 玄米甘酒
麹と玄米で作られた甘酒です。
白米で作られた甘酒よりもミネラルやビタミン、食物繊維が豊富に含まれています。
味にくせがありますが、健康には良い効果があります。 - 古代米甘酒
稲の原種特徴をもつ米を古代米と言い、赤米や黒米、緑米などがあります。
古代米で作られた甘酒で、玄米甘酒よりも栄養素を多く含み甘さも控えめです。
甘酒は、お酒?
米麹甘酒は、アルコールは入っていません。
酒粕甘酒には、必ずアルコールが入っていますが
アルコール量が1%未満なのでソフトドリンクとして扱われていて
未成年でも飲むことができます。
しかし、甘酒をたくさん飲むと酒気帯び運転の基準に達するので
運転は控えましょう。
商品に「ノンアルコール」と記載があってもアルコール1%未満の量なら
「ノンアルコール」と記載できます。
「ノンアルコール」と記載があっても、子供や妊婦さんは
米麹甘酒を選んでください。
効果のある飲み方
量
1回50~120㎖ 1日200㎖程度に!
たくさん飲むと糖分の取りすぎになります。
時間帯
- 朝・・・・・脳を目覚めさせ、代謝がよくなるのでダイエット効果。
- 昼・・・・・脳が活発になり、集中力アップ。
- 夜・・・・・疲労回復やストレス緩和、安眠効果。
温度
含まれている酵素が活発に作用する60度が理想的なので
60度に温めて飲むと良いです。
飲みすぎの影響
市販の甘酒は、糖質の多い飲み物です。
血糖値の高い人は、気をつけなければいけません。
ダイエットに効果があるのは、おかずやご飯を甘酒に置き換えると有効なのであって
飲むと痩せるということでは、ありません。
身体に良いからといって、たくさん飲むと糖質が体内に溜まってくと
逆効果になってしまいます。
まとめ
米麹甘酒が、人気なのがわかった気がしました。
身体に良くても、多量摂取をいけませんね。
昔の人も、甘酒を健康のために活用していた麹パワーを
私も活用して、暑い夏を乗り切りたいと思います。
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