入学後にまず必要とされる力が、読む力です。
すべての教科の教科書は、読むことができないと理解できないですね。
小学校6年間の総授業数のうち各教科の占める割合は
国語 39.9% 算数 27.6% 理科 11.1% 社会 10.0%
この割合から見ると、最も国語に比重がおかれ、次に算数が大切ということがわかりますね。
国語の授業をしっかり学ぶために必要な読む力のつけ方をお伝えします。
読む力(ひとり読みへのステップ)
1.言葉の世界を広げる
歌や読み聞かせで語彙を増やしましょう。
ポイント
- 親子で歌を楽しむ。
- 好きな本を暗記するくらいに、親も楽しみながら読み聞かせをする。
2.言葉と文字が結びつく
言葉を文字として意識させ、興味を持たせる。
ポイント
- 本を読み聞かせる時など、指で文章をさーっと指すしながら。
- 歌詞や本の文章などの説明をしてあげる。
- 本の1文を画用紙などに書いて子供の目の高さに貼る。
3.文字を単語で読める
文字を1文字ずつではなく、言葉のかたまりで読みます。
ポイント
- 子供の好きな単語を何度も読んであげ、復唱させる。
- 歌詞や本の中に出てくる単語のカードを作る。
4.1文がスラスラ読める
身近な単語を含んだ短い文から読んでみましょう。
ポイント
- 何度も聞いた本の1文を選んで暗唱できるぐらい練習する。
- 短く、リズムがあって覚えやすい文として俳句も有効です。
5.ひとりで絵本が読める
今までお母さんが読み聞かせをしていた本を子供と一緒に、あるいは交替で声に出して
読んでみましょう。
ポイント
- 初めは、子供の好きな本から。
- 声をそろえて読む場合は、徐々にお母さんの声を小さく。
読書(読み聞かせて、読書の楽しさを伝える)
絵本の選び方
- 絵柄が大きく、はっきりした色使いで視線を引き付けるもの。
- 話が単純明快で繰り返しが多いもの。
- 言葉が短くリズムを楽しめるもの。
- テーマが具体的で身近なもの。
(子供が今興味を持っていることや、最近自分でできるようになったことなど)
参考記事 読み聞かせにお勧めの図書一覧表・字のない本から豊富なジャンルの本まで幅広く読み聞かせをするのに便利!(2A1~25)
効果的な読み聞かせ方
基本は、笑顔・優しく・明るく・はっきり・ゆっくり!
気をつけること
- なめらかにリズムをつけて
- 大人同士の話言葉より高めの声で
- 子供の反応を見ながら読むスピードに気をつけて、はっきりと。
- お母さん自身が楽しんで読む。
- 子供が望むなら同じ本を何度でも読む。
入学前のチェックポイント
生活まわりのこと
- 早寝・早起き、朝ご飯。生活習慣の基本ができている。
- 挨拶ができる。
- 着替えやトイレが、ひとりでできる。
- 明日の準備や支度、片付けが、手助けなしでできる。
- 時計を意識して、時間の使い方や切り替えが上手にできる
学習のこと
- 人の話がキチンと、聞くことができる。
- 自分のことや自分の意思は、しっかり伝えられる。
- 毎日、一定時間机に向かう習慣がある。
- ひらがなの読み書きは、ある程度スラスラできる。
- 数は100以上まで言える。大きな数の数唱力、数書力があると算数が好きになれる。
- 簡単な足し算がスラスラできると、算数が得意になれる。
まとめ
入学前準備について、お話してきましたが
できることば多ければ多いほど、入学後子供が楽で楽しい学校生活になるようですね。
なかなかできない子なら、入学から起算して早めに準備を始めてあげるといいでしょう。
練習時間をしっかり取ってあげれば、できるようになります。
時間がまだたっぷりある幼児の時間を有効に使って準備してあげて下さい。
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