苺の栄養・健康効果と効能・種類・選び方・食べるポイント・保存方法とは?

生活

ビタミンCの含有量が多い苺。

1日に必要なビタミンCを、数粒で摂取することが可能です。

ビタミンCは、美肌の強い味方!

苺の種類や選び方、食べるポイントの他に、身体に嬉しい効果・効能について調べてみました。

代表的な種類と産地

〇とちおとめ(栃木)

酸味と甘みのバランスがよく、日本一生産されている品種。

〇紅ほっぺ(静岡)

コクと酸味があり香りが強く、果肉まで赤くやや固めだが大粒。

〇あまおう(福岡)

甘みが強く「赤い・丸い・大きい・うまい」の頭文字をとって名付けられた。

〇さちのか(長崎)

全国で栽培されていて、糖度が高く酸味が少なく日持ちのする品種。

苺が身体に良いのは、なぜ?

苺は、バラ科の多年草で全国各地で生産されています。
現在、流通している苺の起源はオランダから江戸時代に伝わりました。
晩春から初夏が苺の旬ですが、ビニールハウス栽培の増加により、真夏を除けば
ほぼ1年を通して入手できるようになりました。
苺100gに62㎎のビタミンCを含み、苺のビタミンC含有量は果物の中でもトップです。
レモンには及ばないが、苺は丸ごと食べられレモンより酸味が少なくとても食べやすいです。
苺の大きさにもよりますが7~10粒ほど度食べると、1日に必要なビタミンCの量を
美味しく取ることができます。

苺には、ポリフェノールのアントシアニンやエラグ酸が含まれています。
ポリフェノールは、過酷な生育環境に耐えて植物が生き残るために細胞を守る成分です。
活性酸素を捕らえ除去する高い抗酸化作用があるのです。
酸化を抑える働きのことを抗酸化作用と言い、身体で起こる酸化とは体内に取り込まれた
酸素の一部が活性酸素となって、身体の細胞を傷つける反応です。
活性酸素は、細菌を排除する働きをしますが増えすぎるとシワやしみの原因や
生活習慣病やガンなどの病気にかかりやすくなる原因になります。

苺は、他にカリウムや葉酸、マグネシウムというミネラルや天然の甘味料のキシリトール
食物繊維のペクチンなども含まれています。

苺の健康効果

美肌効果
ポリフェノールのアントシアニンやエラグ酸は、そばかすやシミの原因のメラニンの生成を
抑える働きがあり、ビタミンCはコラーゲンの生成を助けて健康な肌を作ります。

・視力低下予防、疲れ目の回復
アントシアニンは、疲れ目を和らげ視力の低下を防ぎます。

・感染症予防
ビタミンCは、細菌や感染症の原因のウイルスを退治する白血球の働きを強めてくれます。

・ストレス緩和
ビタミンCは、抗ストレスホルモンという副腎皮質ホルモンの合成に関わっています。

・貧血予防
ビタミンCは鉄分の吸収を良くし、苺に含まれる豊富な葉酸は赤血球を作る必要な栄養素です。

・コレステロールを下げる
食物繊維の一種ペクチンには、食物中のコレステロールの吸収を抑制して
悪玉コレステロールを下げる働きがあります。

・糖尿病予防
ペクチンは、糖分吸収を抑制するため血糖値上昇を抑えます。

・便秘解消
ペクチンは、乳酸菌を増殖させ腸内環境を整えます。
ペクチンには、便の容積を増やし腸の動きを良くする働きにより便秘改善効果があります。

・虫歯予防
苺には、虫歯菌を減少させる働きのキシリトールが含まれています。

ビタミンC不足かな?

ビタミンCは、骨や皮膚、血管や胃腸などの平滑筋細胞に含まれるコラーゲンの生成に
必要な栄養素です。
ビタミンCが不足すると、骨が脆くなったりケガが治りにくくなったりします。
血管が脆くなって、歯茎や皮膚から出血しやすい壊血病を発症することもあります。
壊血病は、船乗りが昔多くかかった病気で、ビタミンCの欠乏状態が数週間~数か月続くと
起こります。またビタミンCは、不足するとイライラしたり感情的になったりします。

ビタミンCは、ストレスや運動、喫煙によって消費されます。
喫煙すると身体の中にタールやニコチンなどの有害な物質が大量に侵入します。
活性酸素は、身体を守るために働きます。しかし、有害物質の量が多過ぎると
活性酸素も増加し過ぎて、身体の細胞を攻撃してしまうのです。
増え過ぎたた活性酸素を抑制するには、身体に備わっている抗酸化酵素が不可欠で
抗酸化酵素を活性化させるためには、ビタミンCが必要なのです。
1日に1箱以上喫煙すると、血中のビタミンCの約40%が低下し喫煙者は非喫煙者の
2倍のビタミンCが必要です。

ビタミンCは、多くの哺乳類が体内で生成可能ですが、合成に必要な酵素を持っていない人間は
ビタミンCを生成することができません。
特に冬は、寒さによるストレスや、免疫力を高めるためにビタミンC消費量が増え
不足しがちとなるのです。

美味しい苺の選び方・保存方法?

艶があって鮮やか、均一な色でムラがなく、つぶつぶ(痩果)が立っているものを選びます。
つぶつぶは、果実で種ではありません。熟した苺は、つぶつぶまで赤いです。
熟していない苺は、ヘタに近い実の部分の白い面積が多いです。
水っぽさや酸味が強く、ヘタの付け根まで赤く新鮮な苺を選ぶと良いです。
新鮮な苺は、ヘタが濃い緑色でハリがあって上向きに反り返っています。
イチゴの先端は、広くなっているものを選びます。
苺は、先端部分から熟し先端糖度が最も高いのです。
苺の甘さは出荷時からどんどん低下して、4日後には30%も甘さが落ちるそうです。
できるだけ新鮮なものを選んで、すぐ食べ切るようにしましょう。
食べきれないときは、食べる分だけを洗い、残りは洗わないようにします。
苺は傷みやすく、日持ちはしません。保存す時は、容器の上を乾いたキッチンペーパーで覆って
ポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。

苺を美味しく食べるポイント!

①洗うときは、ヘタをつけた状態でさっと水洗い。
ヘタを取ってから洗うと、苺の栄養素が流れ出て水っぽくなります。
さっと洗ってヘタを取ります。

②ヘタの方から先端に向かって食べる
苺は、先端のほうが糖度が高いので、ヘタのほうから食べると口の中に甘味が残って
美味しく食べられます。

 

☆いちごシャーベットの作り方☆

①苺を洗ってへたを取ります。
②水分が残っている状態のうちにグラニュー糖を混ぜます。
③グラニュー糖を混ぜた苺を冷凍袋に入れて冷やし固めます。
半解凍やアイスクリームに混ぜて食べるとも美味しいです!

まとめ

苺は、みんなが大好きな果物です。

1年を通して入手しやすく、カロリーも低く手軽にビタミンCの補給ができます。

免疫力を高め、生活習慣病を予防する効果などもあるので、美味しく食べながら

栄養を摂取しましょう!

 

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